・母の事 ページ5
母様は悲しい人だった…
いつの日か父様が聞かせてくれたの……
出会いを
私の父様は 僧侶 だったの…
とってもお人好しなね
殺生を忌み嫌うタイプの僧侶だったそう…
ある冬の日 父様の屋敷の前に人の気配がしたの
それが母様……勿論、鬼
とっても飢えていた… 理性が失われるほどにね
父様は お人好しだから自らの片腕を差し出したそうよ…
それを食べ理性を取り戻した母様は
物凄い形相で謝った。
母「なんということをしてしまったのでしょう!!
あぁ…ごめんなさい!! なんてことを。……」
聞くと、私の母になるその鬼は
人肉を食べないようにしていたそうだ。
なんて良い人だ…
そう父様は思った…そして母様は
なんと言ってもとても 美しい鬼だった…
母「どう償えばいいのやら…
死ねと言われれば今すぐに自害致します…
」
父「そうだな…1人にこの家は広すぎるんだ
一緒に住んでくれないか?(ニコ」
母「えぇ喜んで!…………はい?
今なんと?!私は先程
貴方様を喰らおうとしていたのですよ!!」
父「あぁ!でも貴女のような美しい人になら食べられてもいい…それに
人を食わないという取り組み…私にも手伝わせてください… 素敵な人よ……」
母様は泣き崩れた…
父「え?え?何故泣くのです…
どうしましょう…どうしましょうか…
困ったことに私は女の人の扱いに慣れていないのです……どうか泣き止んでくださいぃ……」
母「貴方は!…貴方はあくまでも
こんな私を人間扱いしてくれるのですね…
貴方のような優しい方に出会えて私は……
私はなんて幸せ者なのでしょう…
是非是非…一緒に住まわせてください…
素敵な殿方」
これが母様と父様の 馴れ初め…
はぁ……
羨ましい。
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作者名:ミジンコになりたい… | 作成日時:2019年10月6日 23時