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ゲームに夢中になっていたら、窓の外は薄暗くなっていた。
そろそろ晩御飯・・・と思っていた矢先、俺のスマホの着信音が鳴り出した。
画面を見ると、宮田からだった。
宮『ガヤさんお疲れ、今ちょっといい?』
藤「うん、大丈夫だけど?」
要件を聞けば、宮田は玉と一緒に居るみたいで、俺と北山に何か渡したいものがあるらしく、今日会えないかというお誘いだった。
しかし、どういう経緯でそうなったんだ?
まぁ、会えるっちゃ会えるけど、今日は・・・
藤「時間はあるけど・・・いま北山と一緒だから聞いてみないと」
北「は、誰から電話?」
藤「あ、ごめんちょっと待ってて・・・宮田だよ。なんか宮田と玉が俺らに渡したい物あるって、ここに来たいらしい。どうする?」
北「えー、今から来るって?」
藤「そう、玉の車で来るって言ってる」
北「ふーん・・・」
ゲームの画面から目を離さないまま、つまんなそうに返事をする北山。
藤「俺は良いと思うけどなぁ、この4人で会う事なんてなかなかないし。北山は嫌なの?」
北「ん〜・・・」
藤「やっぱ、俺らが一緒にいるところ見られるのが嫌とか?」
北「んー、そうじゃなくてさ。折角の休みだし・・・2人がいいんだけど。」
・・・もう!
なんでそんな可愛いこと言うかな?
俺だって北山と2人で居たい。
でも宮田達がわざわざ会いに来るなんて、何か変わった事がありそうだし、気になるじゃん。
北「そもそも今日じゃなきゃダメなのかよ?急すぎねぇか?」
ちょっと不機嫌な北山。
そんなに嫌がらなくても・・・って言いたいところだけど、機嫌を損ねない様に頭をそっと撫でた。
こうやればゴロゴロ甘える猫みたいに落ち着くから。
藤「でも宮田は邪魔しないって言ってたし、多分すぐ帰るよ。ダメ?」
北「んー・・・でも藤ヶ谷、明日早いだろ?時間なくなっちゃうじゃん。」
藤「まだ18時だし・・・大丈夫。俺、今日頑張って夜更かしするからさ。」
北「夜更かしって・・・そういう意味じゃ」
藤「だってそういうことでしょ?そこはちゃんと考えてる。」
北「・・・じゃあいいよ、藤ヶ谷が言うなら。」
藤「ありがと・・・ん」
北山のおでこに軽くキスをして、また通話を再開した。
藤「あー宮田ごめん。今、北山に聞いたんだけど、オッケーだって。」
宮『あの・・・ははっ、全部聞こえてたけど?笑』
しまった。
うっかり通話口を塞ぐの忘れてたわ。
キスしたのは・・・バレてないよな・・・。
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momomo055(プロフ) - ゆりさん» わお!ありがとうございます!他の方にもシリーズ化希望のコメント頂いていたので・・・嬉しき( *´艸`) (2018年9月25日 20時) (レス) id: 3bb2616e3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - このシリーズ大好きです!!!シリーズ化されてめっちゃくちゃ嬉しいです(*´・ω-)bありがとうございますm(_ _)m (2018年9月25日 18時) (レス) id: 5e7d55f102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ももとも | 作成日時:2018年9月25日 2時