続・宮玉は見た！

7. コーヒー事変 ページ7

コーヒーを持って、玉と一緒に居間へ。
ソファーテーブルを4人で囲んで座る・・・なかなか無い絵面だ。

自分の家なのに何故だか緊張しちゃうな。
・・・北山は家主の様にど真ん中に座ってるけど。

こういう時、一番遠くに座っちゃうのはいつもの癖だね。
この方が恥ずかしくないし。



玉「あっ、ズルーい、なんでミツだけカフェオレなのー？俺もそれがいい」

宮「俺のワイングラス入りコーヒーでも飲む？」

玉「いらね」


北山は苦いのが苦手だから、一つだけミルクと砂糖入りで作っていた。
何が良いか聞いときゃ良かったな。


藤「カフェオレか、あー、牛乳残ってたっけ・・・」

北「ってか俺ブラックで良かったんだけど？」

藤「は？俺の家のコーヒー苦いとか言って砂糖めっちゃ入れてたじゃん」

北「いや、最近ブラック飲めるようになったし・・・」

藤「聞いてないんだけどそんな事。」

北「おれ最近ブラック毎朝飲んでるよ、知らないの？」

藤「知らないよ！急に言うなよ、淹れちゃったじゃん！」


当たり前の様に言うけど、北山からそんな事聞いたことない！
俺だけなの？知らないの。


北「俺そんなに怒られること言ったか？」

藤「段取りがあるんだよ！早く言えよ、そういう事は。」

宮「あーあー2人とも！玉とキタミツの交換すればいいじゃん！玉はカフェオレがいいんでしょ？ミツはブラックでしょ？」


あー・・・そっか、交換すればいいのか。
大人げないよなコーヒーごときで。


玉「え、いーの？ミツに作ってあげたんだよね、これ。」

藤「ごめんごめん、いいよ玉それ飲んで。これ北山ね。」


なんでだろ、メンバー居ると調子狂うっていうか、北山にツンツンしちゃうというか。
北山も魔法が解けた様に可愛げが無くなる。




北「あーこれ、安い方の豆使ったな。」

藤「うるさい、黙って飲んで。」

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