３セット目 ページ7
＿＿＿＿ドサッ
廊下を走った勢いでそのまま帰ってきたAは
自室に入り、ベットにダイブした。
「うぁぁ、疲れた…。慣れないことはするもんじゃないな…。」
孤爪と話した後から胸の鼓動が忙しい。
きっと走って帰って来たからだろうと思っているAは
今日…さっきの行動におかしい所はなかったか振り返る。
(最初の黒尾さんの辺りは予想外だったけど…うん、きっと大丈夫だ。)
「しっかし疲れた。もう寝ようかな。」
冗談のつもりで呟いたが、眠くなってきてしまったAは
自分の頬をぱち、と叩き、目を覚ます。
(2日連続で課題忘れるのはまずい。やろう。)
……一通り課題が終わった。
何故かやる気がもんもんと出てきたので今日は勉強が捗った。
ピロン
「ん？メールかな〜」
(誰だろう、)
(あ、中学の子だ。)
Aがまだ引っ越してくる前、宮城の高校にいた時の友達だった。
学年も一個下の中学三年生で、ちょっとしか一緒に居られなかったのに
離れても仲良くしてくれている友達には感謝しかない。
忠Aー!やっと部活入ったよ!
Aおお!おめでとう!何部に入ったん?
忠えっとね、バレー部!!ツッキーも一緒だよ!!
Aそっかそっか、蛍ちゃんも一緒なら安心だね笑
(そうか…バレー部か…)
忠Aは何か部活入ってたっけ?
Aううん、私は何も入ってないな〜。入ってみたい気持ちはある!
……とたわいもない話をしたあと、お互い寝る時間だと会話を後にした。
「忠ももう高校生か、早いなあ…。」
「蛍ちゃんは煽り癖治っただろうか。」
懐かしい地元の友達を思い浮かべながら眠りについた。
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作者名：百。 | 作成日時：2020年7月5日 18時
