裏切り ページ20
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＿お前達生産性のないことばっかりしてるけど、脳みそ詰まってないの？＿
無一郎のその一言で、俺達のクラス、ひいては中学校での立ち位置までもが一転した。
俺らを取り巻く世界が大きく変わった。
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＿僕さ、あいつらにずっと嫌がらせされてて...。＿
俺らには、赤ん坊の頃から関わりある幼馴染がいた。
俺達は誰もが親友と認める仲だった。
そいつがある時からいじめを受けるようになって、俺と無一郎は良く相談を受けていた。
心の優しい無一郎は、その事実が許せなかったのだと思う。
＿昔から思ってたけど、お前って本当偽善者だよな笑笑。＿
だけど、あいつがいじめられていたというのは真っ赤な嘘で、俺と無一郎をいじめるもっともな理由を、第三者に見せつけることが目的だった。
それから言いがかりをつけたと言われて、無一郎は嫌がらせを受けるようになり、その被害は他のクラスにいた俺にまで及ぶようになった。
いじめの主犯はあいつで、最初からこうなることを計画して仕組んでいたのだ。
＿兄さん、僕のしたことって間違ってたのかな？＿
＿ああ、大間違いだな。お前のせいで俺までこんな目にあってるだろ。お人好しなのも体外にしろよッ！！あんな奴助けなくてよかったんだ、あんな奴…、(そうすれば、お前が傷つくことなかったのに…。)ー
どうして俺はいつもこうなんだ。そんなことが言いたいわけじゃなかったのに、もっとこう…。
＿…ごめん。僕もうこういうのやめるから。＿
おい、そんな顔するなよ、そんな全部悟ったみたいな顔…。
お前は何も悪くないだろ、悪いのは全部あいつなのに。
俺にはそんなこと言える資格なんてなくて、言葉にならない叫びは心に留まるだけだった。
無一郎と違って、いつも自分のことばかりで、傷つけてばっかりだ。
本当はずっと前から、薄々気づいてたんだ。
あいつが物心つくぐらいから、俺達のことを嫌っているということを。
だから相談を受けた時、何らかの悪い予兆ではないかと感じた。
だとすれば、これは俺と無一郎を陥れるための罠かもしれない。
だけど、伝えることははばかられた。
家族のように育った人間が、自分達に悪意を向けるなんて認めたくなかった。
純粋な無一郎を傷つけたくなかった。
そんなこと考えながら、本当は都合のいい言い訳を重ねて、知りたくない事実から目を逸らしてたんだ。
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ももちゃん(プロフ) - 私の気分はさくらんぼさん» ありがとうございます！更新頑張るので是非最後まで見てくださいね！ (2021年3月28日 14時) (
レス) id: 6feda0f9ad (このIDを非表示/違反報告)
私の気分はさくらんぼ - 私こういう物語大好きです！！これからも頑張ってくださいね！ (2021年3月25日 22時) (レス) id: 8517c30d15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももちゃん | 作成日時：2020年8月24日 15時
