ひとりにしないで ページ19
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_いかないで‥、僕をひとりにしないでよ。_
私は今、無一郎にベットの中で抱きしめられている。
なぜこんなことになったかというと、
遡ること10分前…
無一郎を起こしに時透家に来て、時透兄弟の部屋に入った。
しかし、何度名前を呼んでも目を覚まさない為、仕方なくベットの上に乗って体を揺すった。
そこまではいいのだが…
(寝起きの悪さに驚かなかったかって？有一郎くんに口を酸っぱくして説明されたのでね、ﾄﾎﾎ)
その後いきなり抱きつかれて、布団の中に連れ込まれたのだ。
そこから冒頭に至るというわけだ。
引きはがそうとしたけれど、強い力で抱きしめられていて動けない。
それにしても、さっきの寝言はなんだったんだろう…。
＿んー、A？おはよぉ。＿
彼はそんな私の気持ちなんてお構い無しで、呑気に挨拶なんてしてくる。
寝ぼけているせいか、大きな目がとろんとして、話し方も幼くなってるし、サラサラな長髪も、今はアホ毛が出て、全体的にぽわぽわした印象になっている。
今目の前にいる彼は、学園の王子様と女子にチヤホヤされる無一郎とはまるで別人だった。
か、か、か、かわいい〜!!。
ていうか、無一郎はいつまでこうしてるつもり！？//
＿ねぇ無一郎、もう離してよ。//＿グっ
＿やだ。もうちょっとこうしてて。＿
無一郎はそう言って、私の首筋に顔を埋めた。
＿無一郎、…いったいなんのつもり！？//「ねぇ」＿
＿Aは、…僕のそばからいなくなったり、…しないよね？＿
彼は私の発言を遮って、不安そうにそう言った。
その背中があまりに寂しそうに、ぎこちなく震えていて、私は思わず手をまわして、安心させるように背中をさすった。
いつも悠然とした彼が、時折見せる陰りを帯びた表情の片鱗に、触れた気がした。
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ももちゃん(プロフ) - 私の気分はさくらんぼさん» ありがとうございます！更新頑張るので是非最後まで見てくださいね！ (2021年3月28日 14時) (
レス) id: 6feda0f9ad (このIDを非表示/違反報告)
私の気分はさくらんぼ - 私こういう物語大好きです！！これからも頑張ってくださいね！ (2021年3月25日 22時) (レス) id: 8517c30d15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももちゃん | 作成日時：2020年8月24日 15時
