意外な一面 ページ11
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聞くなら二人きりの今しかないよね……。
私はそう思って、勇気を出して彼に尋ねることにした。
_あのさ、…時透君って禰豆子ちゃんと付き合ってるの?_
_付き合ってるわけないだろ//。どこからそんなくだらない情報が来てるんだ。_
そっか、良かった……。
私はホッとして気が抜けてしまった。
だけど、安心したのも束の間だった。
_でも、どうしてそんなこと聞くんだよ?_
_だって、…二人とも好きって_
_まさか俺達のことつけてたのか!?_
_ごめんッ…でも、そんなつもりはなくて、たまたまって言うか…。_
_勝手に勘違いするなよ。俺と禰豆子は、竈門ベーカリーのパンで、何が好きかって話してただけだからな。_
……そうだったんだ。
きっと、"好き"って言葉に耳が行きすぎて、肝心な所を聞き逃してたんだな…。
それが分かったとたんに、勘違いして勝手に焼きもちを妬いていた自分が恥ずかしくなった。
_それとも何か、俺達が付き合ってたら困る理由でもあるのかよ?_
_いやぁ、えーと…。ちょっと気になっただけだよ?_
これ以上この話をしてたらボロが出るな。
私はそう考えて、話を反らすことにした。
_時透くん、ここ分かんないから教えてくれる?_
_はぁお前、こんな単純なことも分からないとか、どんな脳してるんだ。_
はうぅ…、私の妄想が遂に現実に…!デュフフ
_ここは、こうやって〜しろ。ていうかお前、さっきからなんでそんなだらしない面してるんだ、ちゃんと聞いてろよ。_
_えへへ、時透君って優しいなぁって思って笑_
_なんだよ、いきなり!//それに、俺は優しくなんかないからな!///_
私が彼を誉めると、有一郎君は真っ赤になっていた。
有一郎君て意外と照れ屋なんだ!
モテモテだし、こういうこと慣れてそうなのに、純粋なとこもあるんだなぁ。
ふふ、かわいい…。
_ねぇねぇ、分かんないとことかあったら、また聞いてもいい?_
_勝手にしろ、まぁお前一人じゃ、何も出来なそうだしな。_
やったぁー!!
また、有一郎君と話せるチャンスを掴んだゾー!!
早く無一郎に報告したいっ!!
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ももちゃん(プロフ) - 私の気分はさくらんぼさん» ありがとうございます!更新頑張るので是非最後まで見てくださいね! (2021年3月28日 14時) (レス) id: 6feda0f9ad (このIDを非表示/違反報告)
私の気分はさくらんぼ - 私こういう物語大好きです!!これからも頑張ってくださいね! (2021年3月25日 22時) (レス) id: 8517c30d15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ももちゃん | 作成日時:2020年8月24日 15時