記憶24 ページ26
Aサイド
私はあの後、また眠ってしまったようだ。
再び目を覚ますと、もう藤の家紋の家に着いていた。
無『目、覚めた?』
A『うん!ここまで運んでくれてありがとう。重くなかった?』
無『全然。それに、お礼を言うのは僕の方だよ、"Aちゃん"。』
彼の表情は前よりずっと明るかった。
それどころか、急に昔の呼び方をするからびっくりしてしまった。
無『僕ね、全部思い出したよ。兄さんと君のおかげで。』
無『鬼と対峙してるとき、Aちゃんが今まで僕にくれた言葉が浮かんできたんだ。』
無『そしたら、少し昔のことを思い出しかけた。だけどその後、鬼に閉じ込められて呼吸が続かなくなった。』
無『その時兄さんの声が、頭の中で響いたんだ。』
無『それで次の瞬間、モヤモヤしたものがスーっと流れていったんだよ。』
A『そうだったんだ…。良かった!良かったよぉ!』グスッ
A『でも、辛くならない?』
無『ちょっと前の僕だったら、耐えられなかったかも。でも、今はもう大丈夫だよ。』ニコッ
無『だって、Aちゃんがまたそばにいてくれるし、炭次郎達とも友達になれた。それに、兄さんは僕の心の中にずっといるから。』
むいくんの言う通りだ。
ゆうくんはもうこの世にいない。
だけど、私達の心の中ではずっと生きてるんだ…!
そう思うと、胸がジーンと温かくなった。
無『寂しい思いさせてごめんね…。ずっと気にかけてくれてたのに、冷たい態度ばかり取ってたよね…。』
無『僕、兄さんにも怒られちゃった(笑)』
無『もうこれ以上、Aを悲しませるなって…。』
A『ゆうくん…。』グスッ
A『そんなこと気にしなくていいのに…。私は、またむいくんに会えただけで、凄く嬉しかったかったよ!』
A『忘れちゃったって知った時は、確かにショックだった。でも、また仲良くなればいいかなって思ってた。』
無『ありがとう。僕、もう絶対Aちゃんのこと忘れないから。』
無『だから…、これからもずっとそばにいてね?///』
A『私、むいくんに嫌われても、もう絶対に離れないからね!!』
無『…/////』(…そんなの、反則だって。かわいすぎる///←)
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ももちゃん(プロフ) - キャラメルさん» そんな風に褒めて頂けて、大変嬉しいです。ありがとうございます。第2章としてむいくん視点で過去を回想するお話を更新していく予定ですので、是非読んで下さいね。分かります!!毎週月曜日が楽しみだったから終わって寂しい。柱稽古が待ち遠しいですね。 (8月1日 17時) (レス) id: 6a9b81feac (このIDを非表示/違反報告)
キャラメル - この小説また更新されますか?すっごく読んでて楽しかったのでまた続き読みたいです!私も刀鍛冶編のアニメ見ましたよ!むいくんかっこよかった!見るたびに月曜日の憂鬱がなくなってました!柱稽古のアニメ楽しみ!! (8月1日 15時) (レス) id: 19e6b4c377 (このIDを非表示/違反報告)
ももちゃん(プロフ) - 如月さん» ありがとうございます!嬉しいです! (2021年4月15日 20時) (レス) id: 6feda0f9ad (このIDを非表示/違反報告)
如月 - とっても面白かったです (2021年3月27日 20時) (レス) id: 7c0e9b4de4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ももちゃん | 作成日時:2020年7月6日 20時