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第二十七話 ページ27

なんだか、揺れてる
それに、暖かい…

目を開けると少し上に実弥さんの顔があった
え…帰って来ちゃった!!


『さ、実弥さん!!』

「おー、起きたかよォ
たくっ、あんなとこで寝んじゃねぇ」

『そ、それはごめんなさい…
あ、降ろして!実弥さん!降ろして!!』

「あぁ?もう家に着くぞ」

実弥さんの言う通り、もうすぐそこに家が見えていた。私は実弥さんの腕から抜け出そうと体を動かす。

「わかったわかった、降ろしてやるから…」

実弥さんに降ろしてもらうと、私は急いで家に向かい、中に入って1度戸を閉めた

「なにしてんだァ?」

そしてまた戸を開けて、実弥さんに飛びつく


『おかえりなさい!!』

実弥さんはじっとしたまま動かない
顔を見てみると、若干驚いているように見えた



「何してんだよ、ほんとに……」

『む…おかえりなさい!!』

さっきよりも強めにそう告げる


「……はいはい、ただいま」

呆れたように実弥さんは私の頭を撫でた

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作者名:鳥屋 | 作成日時:2019年10月11日 19時

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