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第二十六話 ページ26

今日は実弥さんが帰ってくる日
昨日、実弥さんの鴉が私のところに来て帰還の報告をしてくれた
怪我とかそういうことは何も言ってなかったから大丈夫だと思う、本部の門の前でいつ帰って来てもいいように待っている

朝からずっとこうしてて周りには私が遊んだ小石が転がっていた


早く、来ないかなぁ……
待てど待てど、実弥さんらしき影は見えない
お昼も食べてお腹いっぱいで、なんだか眠たくなっていた

『少しなら、いいよね…』

座り込んで膝に顔を埋めながら目を閉じた




.

今回は鬼の大量発生と聞いて、胡蝶と共に複数の隊士を引き連れて遠くまで任務に行っていた。
上弦や下弦の鬼はおらず、多少負傷者は出たものの、俺はほとんど無傷で任務を終えた


「Aちゃん、寂しがってるんじゃないですか?」

「あぁ?知るかよ、そんなこと」


本当は少し寂しがってくれていたら…なんて思ってるが、そんなの口に出せるわけがない

すぐ帰れると思っていたが、何分任務先まで距離があったため、本部が見えてくる頃には夕方になっていた


「あら?不死川さん、あれを」

胡蝶が指を指す先には、門の前で座り…いや寝ているAがいた。


「あいつ、あんな所でっ…」

駆け寄り、抱き上げるが、よほどぐっすり寝ているのか、全く目を覚ます気配がなかった


「待っていたんですね」

「胡蝶」

「わかってます、お館様には私から…」

助かるとだけ告げて、俺は自宅に足を向けた

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作者名:鳥屋 | 作成日時:2019年10月11日 19時

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