45-you ページ45
視界は絶好に不調。
ぼやけていることと、
赤髪の長身が
私の前に立っている
ことだけはわかる。
そんな目立つ容姿の人と
話をしているのを見られたくない。
手離せ…メガネ返せ…
「ね、メガネ返すからさあとで電話するから出てね」
は?ふざけんな。
「えー、じゃあA
どうやって歩くの?
俺に抱っこされてく?」
茶化すな!
手を放せ!
メガネを返せ!
目立つんじゃない!
しゃべるな!
今すぐ髪を黒くしろ!
『なんでそうなんのよ。
とにかくメガネ返しなさいよ。
本当に歩けないんだって。』
汲み取っていた腕から
するりと手を放し、
私の手を持ち直した。
はぁ…やっとメガネが返って…こない。
口元に手を持っていかれる…
な、何しとん!
指にキスされるかと思った…。
メガネがポンっとおかれた。
MH「ほら。
メガネ返してあげたから
お礼として電話してね。」
動揺しているのを隠したい。
さっさとメガネをかける。
おかしい、ぼやけなくなったのに
全然視界良好じゃない。
なぜなら目の前
いっぱいのミンホ。
電話しろ?
飯についてこい?
なんで私がそんなこと
せないかんのさ!
怒りがこみあげてくる。
『電話しないし!
は!ごはん!?
いかねーよ!』
MH「…A…声でかい。
このまま、口塞いで黙らせてもいいの?」
!?
ミンホがかがんで
顔を傾けて近づけてきた。
待って!
近い近い近い近い…!!
私の手のひらは約20cm。
今の距離は大体15cmか。。
って違う!
バッと離れる。
心臓がバクバクする。
『すいません。
静かにするんで
冗談はやめてください。』
落ち着け私。
私はヌナである。
「俺はしてもよかったんだけどㅋㅋㅋ
A静かになっちゃった。」
わけわからないことを言われて
私は頭の中が真っ白になってしまった。
もう離れてくれるならなんでもいい。
電話をする約束をした。
もちろん、あの時から
電話番号は変えていない。
やっと解放される。
イケメンよ…さっさと帰りなさい。
グッと腕を捕まれる!
『え、ちょ、なに!』
そのまま半分引きずられるように
みんなの元へ引っ張られた。
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作者名:もも | 作成日時:2021年3月2日 0時