【BTS】Don't call me【SHINee】 (ページ23)

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22-you ページ23

まず、私の足元にまで転がってきた
小銭から拾う。

その先にも、レジに向かって、、否
落とし主の周りいっぱいに広がる小銭。

どうしたらこんなに遠くまで転がるのか。

私の周りの小銭と、アーティストに向かう途中の
小銭をすべて集めて彼のものとへと向かった。

さすがに無言で渡すのは変だよね。
とりあえず、女だとばれないように下を向いたまま言った。

『どぞ』

Key「ありがとう！僕急いでるから助かったよ」

この声は

『』

もう言葉にならなかった。
どうして楽屋にいるはずの
keyがここにおるん？

どうしよう。礼儀正しいKeyに何かしらお礼だとか
どこのスタッフだとか聞かれたら・・・。

絡まれるだけならまだしも万が一、億が一、
私だとばれたら。。すべてが水の泡だ。

私のココロがかき乱される。
何も考えたくなくて
目の前にある小銭を集めて、拾う、集めて、拾う。

うわ・・・集めて拾ったら
また渡さなければならないじゃないか。。
本当に私は抜けてる。

チャリン
『…』

Keyの手のひらに小銭を落とす。

Key「本当にありがとう～。
僕、急いでいるから、お礼も
できなくてごめんね！！
またね！たすかったよ！」

きっとKeyは切れ長の目で微笑みながら
私にお礼を言っているに違いない。

あ、ドリンク５本だ・・・泣きそう

『いえ。頑張ってください』

key「あれ…今の声、、聞いたことある？」

『！』

思わず言葉が漏れていたことに
気が付かなかった。

だってずっとずっと
本心で思っていたから、

彼らにはずっと輝いてほしいと。

顔をあげずに、そのまま深くお辞儀をして
走って自分の楽屋に戻って叫んだ。

『オンニ―――――！』

楽屋の扉を開けて喉渇いた、飲もう
と思ったが・・・

あ。。自分の炭酸水買い忘れた。。