俺のものだから ページ11
＊
「ｼﾞｮﾝｳﾝ…？」
「あ、…」
「やだ…何してるの？」
「ん？……待ってた。」
「待ってたって…」
目の前には、驚いている彼女がいる。
「何考えてるの？」
「え？」
「とにかく、中に入って。」
なんか…怒ってるのか？
「はぁー…もう、びっくりするから。」
付いて入った玄関…
後ろを向いている彼女の顔は見えない。
「もっと考えてよね。」
「会いたいと思ったら、ここに来てた。」
「………。」
「勝手にごめん。」
「そうじゃない…」
え…？
じゃあ、なんで……
「誰かに見られたらどうするの？」
そう訊かれても、咄嗟に何も言えなかった。
「驚いたけど…嬉しかったけど……
一緒にいられなくなっちゃうのはヤだよ…」
だって、そんなことまで考えてなかった俺は…
Aに恋してるってだけの、ただの男だったから。
「だって…私たち、やっとっ…」
「Aっ…」
なんだよ、それ。
そんな風に煽るなよ。
気づいたら、思わずその背中を抱きしめてた。
そうだよ。
やっと恋人同士になれたから…
もう、会いたい気持ちが抑えられなかったんだ。
何となくその気持ちに気づいてたのに…
いざ、言葉にはできなくて。
素直になれずに、遠回りばかりしてさ…
「んっ…ｼﾞｮﾝｯ…」
少し強引に振り向かせて奪った唇。
もう、Aは俺のものだから…
「ちょっと待ってっ…バカっ…！」
それが俺たちの二度目のキスで、初めて抱き合った夜。
そして、その朝に貰ったのがあの鍵だった。
それが、「俺たちは特別な関係なんだ」っていう証のように思えて。
ガキみたいに嬉しかったんだよな。
「またここに来るなら持ってて。」なんて…
よく考えれば可愛げのない言い方だったけど。
耳まで赤く染めて後ろを向く姿は…
どうしようもなく可愛かったんだ。
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みなゆき(プロフ) - 兄さんと本当に恋愛してる気がしてすごく身近に感じる表現がドキドキしたりしました。また違うお話しでも萌さんの小説を読みたいです。また戻ってきてくださいね！ (2014年10月7日 23時) (
レス) id: 72b74dd69b (このIDを非表示/違反報告)
LaLa(プロフ) - 完結ですね〜＊楽しく読ませていただきました｡こんな恋愛できたら幸せですね♪幸せいっぱいもらいましたヾ(^^ヘ)ありがとうございました (2014年9月30日 18時) (携帯から) (レス) id: 1c41261f79 (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - むふむふふ。私も素直じゃないからなぁ。。。きまり悪い照れ笑い。萌さん最高☆頑張りすぎないで、頑張って下さぃ。 (2014年9月29日 21時) (レス) id: 498d3a83b9 (このIDを非表示/違反報告)
萌(プロフ) - かじゅさん» かじゅさん、コメありがとう。大変な心境の中ってか…私が弱いだけなんだよね。誰に求められてるわけでもないのに、義務感と使命感に勝手に押し潰されるの（笑）だから、暫くここを離れます。またフラッと帰ってきた時には、覗きにきて下さいね(*^^*) (2014年3月29日 0時) (レス) id: 6c8785ec3f (このIDを非表示/違反報告)
萌(プロフ) - あんさん» あんさん、コメありがとう〜。頭に場面が浮かぶとか…私のお話でそうさせられることができてるかな？また読みたいって思って貰えるようなお話が書けるように、暫く充電してきます！帰ってきたときには、またよろしくお願いします。コメ、本当に嬉しかった♪ (2014年3月29日 0時) (レス) id: 6c8785ec3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moe
| 作者ホームページ：http://www2.hp-ez.com/hp/moenovel/page1
作成日時：2014年3月14日 17時
