嫌な予感 ページ6
*
「Aちゃん、大丈夫？」
盛り上がった飲み会もお開きになり、店の外に出ようとしたところでｿﾝﾎさんに声をかけられた。
「はい、大丈夫です。」
本当は、全然大丈夫ってわけでもないけれど…
結局は、あの後ｿﾝﾎさんの隣でお酒に付き合うことになって。
私も調子に乗って、少し飲みすぎたのかもしれない。
どこかふわふわする体に、もう今夜は帰って早く休みたいと思っていた。
「どうする？二次会。」
「私は遠慮しておきます。すみません…」
「そっか、了解。」
どうやら、ほとんどの人が二次会に行くみたいだった。
「じゃあさ、お願いしてもいい？」
「…なんですか？」
本日二回目のｿﾝﾎさんからの頼み事に、何となく嫌な予感がよぎった。
「あいつさ…ｼﾞｮﾝｳﾝと、一緒に帰ってやってくれない？」
「えっ！？」
「いや、けっこう酔ってると思うんだよね。俺も調子に乗って、かなり飲ませたし。」
「そんな風には見えませんでしたけど。」
「あぁ、あいつ顔には出ないからさ。でもけっこうきてるはず。」
いや、でも…
いくら酔ってるからと言って、その頼みを聞くのには無理がある。
「ほら、家の方向一緒だし。あいつの家の前で降ろしてくれればそれでいいから。ね？」
「そんなこと言われても…」
思いがけない頼み事に困惑する私とは対照的に、どこか楽しげな表情のｿﾝﾎさん。
「そんなにあいつが苦手？」
「えっ…」
「はは。分かりやすい。」
「…きっと向こうも、私のことは良く思ってないですよ。」
「なんで？」
「なんでって…」
なんとなく、そんな気がするから。
「あ、俺もう行かなきゃ！」
「えっ…あのっ…」
「とにかく、頼んだからね？」
「ちょっと……嘘でしょ…」
「早く行きましょー！」…と、みんなに呼ばれたｿﾝﾎさんは、私を残して行ってしまった。
もう、なんで。今日はこんなのばっかり…
私は何となくやり切れない気持ちで、暫くそこに佇んでいた。
*
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ゆみ(プロフ) - 初めてコメントします<m(__)m>続きがきになります！他の作品も読みたいのでパスワード教えて下さいε=ε=(ﾉ≧∇≦)ﾉ (2015年6月22日 16時) (
レス) id: 49f154385b (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - 始めまして。何となく辿り着いた兄さんの小説で、何となく読み始めましたが、とっても兄さんのイメージにしっくりきてドキドキしました。設定も台詞もすんなり入ってきて面白かったです。続き気になります。 (2015年4月12日 5時) (レス) id: d022df3758 (このIDを非表示/違反報告)
萌(プロフ) - naricnuさん» naricnuさん、はじめまして^ ^このお話にハマってくださって、ありがとうございます♪パスはメッセージでお知らせしますね♪そちらも確認してみてください(*^^*) (2015年2月4日 20時) (レス) id: 6c8785ec3f (このIDを非表示/違反報告)
萌(プロフ) - ソユンさん» ソユンさん、はじめまして^ ^私のお話を読んでくださって、ありがとうございます♪パスはメッセージでお知らせしますね★そちらも確認してみてください(*^^*) (2015年2月4日 20時) (レス) id: 6c8785ec3f (このIDを非表示/違反報告)
naricnu(プロフ) - 初めまして...初めてｺﾒﾝﾄします。この萌さんの書くｽﾄｰﾘｰにﾄﾞｷﾄﾞｷが止まらずﾄﾞｯﾌﾟﾘ！ﾊﾏってしまって読み続けたら夜が明けてしまいました！(笑)続きが気になり過ぎて仕方がありません...是非私にもﾊﾟｽﾜｰﾄﾞの方をお願いします！切実です(笑) (2015年2月4日 9時) (レス) id: e47cf687e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moe
| 作成日時：2014年4月21日 20時
