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緑谷side.
「遅い」
「あ？」
「かっちゃんも思わない？いくら何でも遅すぎると思うんだ」
「家の事情とかあんだろォ」
「でも話し声は聞こえてこねぇぞ」
上鳴君達は疲れて部屋の隅の方で仮眠をとっている。女子達の声はまだ聞こえてるから多分起きてるかな
「A 色々な事に捲き込まれてるから何か大事になってないか心配…」
「それは俺も同感」
「クソナードなんかに同感したかァねぇが俺もだ」
「轟君、かっちゃん…」
「…お前ｪら探すぞ」
寝ている上鳴君達をそっとしておいて部屋を出る。多分家の中にはいると思うけど何処にいるかが分かんないんだよね。何か手掛かりさえあれば良いんだけど……
「手掛かりなんて無いぞ。どう探すんだ」
「うっせぇなこれから見つけるんだよ！！！」
「……あ」
「どうした緑谷」
手掛かり、見つけられるかも
＿＿＿＿＿＿＿
耳郎side.
皆でちょっとしたお菓子を広げて話をしていると、扉がノックされた。開ければ立っていたのはあの3人。
「緑谷に轟に爆豪……どうしたの？」
「耳郎さん！ちょっと頼みたい事があるんだ」
「頼みたい事って…」
「事情は今から説明する」
〜説明中〜
「如月が戻ってこない？」
「かれこれ1時間半は経ってるんだ…段々と心配になってきて、いてもたってもいられなくなったんだ」
「それで、建物全体の音を聞いてほしいと」
「お願いします…」
深々と頭を下げる緑谷。こんなの見たら断れないって
ダメだよそんなに頭下げたら(？)
「…分かった。やれるだけやってみる」
「！！ ありがとう…！！」
耳から垂れ下がるイヤホンジャックを床に刺して全神経を耳に集中させる。何処までが家で何処までが地面か…
“＿＿＿＿＿＿＿嫌だｯ…！！”
「！！！」
「耳郎さん、何か聴こえた？」
「今、小さいけど “嫌だ” って…」
「如月の声か！？」
信じられない。
「如月の、声……」
「地下がある。それも1部屋じゃない、複数だ」
「「「「地下…！？」」」」
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作者名：希 | 作成日時：2021年9月13日 13時
