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『ちょっと待っててね…』
皆にその場にいるよう伝え、俺は家の扉を開けた。懐かしい木の香りが鼻に届く。
『おーい祖母さん、来たよ〜』
少し大きめの声で言うと、家の奥の方から足音が聞こえてきた。
「A」
『…久しぶり』
「大きなったなぁ、男らしい顔つきにもなって」
『…ん。』
「皆呼んで上がりな」
『分かった。おーい皆おいで〜』
「お邪魔しま〜…えっ！？如月の祖母ちゃん若ぇ！？」
「すっごい美人さん！！」
「褒められてもなぁ…個性使ってるからの」
『……俺の祖母さん、“若返り”って言う個性なんや。つまり何十年も生きてるってことね』
ほぇー、と皆が息を揃えて言う。本当に事前にうちあわせとかしてない？もしかしてテレパシー使って合わせてる？え？？
「それにしても綺麗なお家ですね…」
俺、轟、爆豪以外がぐるりと見渡す。爆豪はただ単に興味が無くて、轟は家が日本式？だからいつもの顔してる。たとえ家が洋式で日本式を見たこと無かろうがいつもの顔してそu(爆)
「上がりな。麦茶出したるでAに案内してもらい」
「「「「はーーい！！」」」」
お前らのさっきまでの疲れは何処へ
取り敢えず俺の部屋まで案内することにした。階段を上って1つの部屋の扉を開ける。うわ超懐かしい。あの頃めっちゃ本読んでたから本棚ビッシリやわ
「わ、ここがAの部屋なの？」
『うん。結構広いしゆっくりしてていいよ。もし女子に何かあったら部屋分けするけど』
「部屋分けはしてほしいわ、ケロ」
「何があるか分かんないしね」
「はぁァ！？なんで女子と男子で部屋分けすんだよ！！いつでも女の子を眺めrｯｯｯ」
糸縫を使って黙らせる。危なかった、あと少しで放送禁止ワードが出るところだったわ
「はい、麦茶持ってきたぞ」
「あ、ありがとうございます！
あとはぼ、僕が持っとくんで大丈夫です」
「そうかい？ありがとねぇ」
ケラケラと笑う祖母さん。俺が睨もうとすると此方を見てきた。すぐに真顔に戻すと祖母さんは“来い”とでも言うような顔になった。
はぁ
『じゃ、ごゆっくり〜』
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作者名：希 | 作成日時：2021年9月13日 13時
