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轟side.
夕飯後、俺はスマホを持って外へ出た。相澤先生に如月の事で話す為だ。先程如月に教えてもらった番号で電話をかける。数回コールが鳴った後、プツッと音が鳴り「もしもし」と聞き慣れた声が聞こえてきた。
「…相澤先生、ですか」
「轟か。どうした」
俺が電話番号知ってる事についてはツッコまないのか
「如月についてなんですが」
「……なんだ」
「如月に勝負を吹っ掛けてきた逃走中だった敵の個性について何か知ってますか」
「あー…ちょっと待っててくれ」
ガタガタと電話越しに聞こえる。調査書でも探しているのだろうか。
「■■■の事だろ？」
「はい」
「ソイツの個性なんだが＿＿ 」
「体の一部を刃物化、“感情”の抹消だ」
「！！！」
“感情の抹消”
“誰かに感情を操られたかのように”
「何かつっかかる事があるのか？あったら言ってみろ」
「…………」
自分の唾を飲み込む音がやけに大きく聞こえる。唇が震えて、汗がじわりと滲んでくる。
「＿＿如月が、」
「如月がソイツの個性の影響を受けていると思います」
「……」
「一部の捜査内容を閲覧しました。その個性での攻撃を食らうと、体の何処かに紋様が浮かぶそうです。その紋様が如月の首筋にありました」
「！」
「紋様が浮き出た人は約１ヶ月程で感情が“無”になる」
「轟、今すぐ如月の所へ行け」
先生の声色が変わった。嫌な予感がしたのだろうか、焦りも混じっている気がする。
「電話は…」
「切ってもいい」
俺は「すみません」と言って電話を切った。家の中へ急いで入る。如月の父親は仕事だろうか、リビングに姿が無い。
1階に如月の姿が見えないって事はもう2階にいるのか…？
如月の部屋へ続く階段を登っていく。
「＿＿＿如月？」
頭が追い付いていない。俺は如月の側に駆け寄った。なんで、なんで倒れてるんだ…！？
「おい、如月！！如月！！！」
如月の部屋のドアが開いて緑谷と上鳴が顔を覗かせる。
「どうしたの轟く＿＿ え？」
「A！？」
肩を揺らしても目を開けない。ただ、如月の白と赤の髪が揺れるだけだった。
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フグ - 受かる時の通知って投影されるんでしょ (2022年10月9日 7時) (
レス) @page4 id: 8243bd92bd (このIDを非表示/違反報告)
希(プロフ) - 琥珀さん» ありがとうございます…！！！これからもじゃんじゃん書いていくので頑張ります！！ (2021年9月12日 22時) (レス) id: e45cad31e5 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - とても面白かったです！私は主人公が無理してみんなを守る話が好きなので、この作品にハマりました！！！！！これからも体に無理のないように更新頑張ってください。応援してます！！ (2021年9月12日 6時) (レス) id: e6eb4364f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：希 | 作成日時：2021年8月27日 10時
