ｲﾀﾀﾀﾀ ページ27
you side.
『き、急に緑谷の家にお邪魔するなんて悪いよ……しかも治療まで』
「いいから少し黙ってて？」
『あ、ﾊｲ』
俺はリビングのソファに寝かされ、緑谷のお母さんが持ってきたタオルを傷口に当てられる。思ってたより深かったのか痛くて小さく呻き声が出た。
『いっ…え、そんなに傷深い…？』
「っ、タオルがすぐ赤くなる…！母さんもう1枚！！」
『緑谷！！それ以上はタオルが勿体無い！！』
「そこ！？」
貧血か何かで頭がふわふわしてきた。しっかりしないと、とほっぺたを軽く叩いた。
「A、個性で出血とか止めれないかな？」
『んー、無理だった気がする。小さい頃に怪我したんだけど止められなかったから…』
「そっか……じゃあ病院行くよ」
『へっ！？』
「母さん、Aを病院に連れて行きたいんだ」
「送ってあげるわ、早く準備しなさい」
『いや本当にすみません……』
「大丈夫だよ。敵と戦ってたんだし結構強そうだったし……それに、この前家にお邪魔させてもらったお礼として受け取ってもらってもいいし…」
『…！！』
「出久、準備出来たー？」
「出来たよ母さん！！」
緑谷が俺の背中と足の下に手を入れたかと思うとグイッと上に持ち上げた。
『ぅぉお！？』
「…あれ、思ってたより軽い。ちゃんとご飯食べてる？」
『食べたわ！！今日ラーメン食べたし！？』
「ごめんごめん」
緑谷は小さく笑うと俺を抱えて車へ乗り込んだ。人生初のお姫様抱っこ…まさか緑谷がするとは思ってなかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 54人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
フグ - 受かる時の通知って投影されるんでしょ (2022年10月9日 7時) (
レス) @page4 id: 8243bd92bd (このIDを非表示/違反報告)
希(プロフ) - 琥珀さん» ありがとうございます…！！！これからもじゃんじゃん書いていくので頑張ります！！ (2021年9月12日 22時) (レス) id: e45cad31e5 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - とても面白かったです！私は主人公が無理してみんなを守る話が好きなので、この作品にハマりました！！！！！これからも体に無理のないように更新頑張ってください。応援してます！！ (2021年9月12日 6時) (レス) id: e6eb4364f2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：希 | 作成日時：2021年8月27日 10時
