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「でも信用するなってのは大正解だよ!伏黒もたまにはまともな事言うじゃん」
「…気安く俺の名前を呼ぶな。俺はあんたの事絶対に許さない」
「なんで?私がパパを殺したから?それとも…津美紀を守らなかったから?」
挑発する彼女の胸ぐらを掴んだ伏黒は普段の冷静沈着な姿とはかけ離れ興奮のあまり目は血走っている
そんな様子の伏黒を見てAは満足そうにニヤケ顔を浮かべ彼を見下ろしていた
「何してんの伏黒!ちょっと落ち着けって!」
「悠仁。あれは止めても無駄だよ。」
「いやでもっ!」
これにはさすがの五条も彼女の性格の悪さに呆れさせられる
一体どんな生き方したらそれほどまで性悪になれるのかと心の中で思った
「さっき許さないとか言ってたけど、お前何か勘違いしてない?私は人を呪い、人を殺めることを善とする呪詛師だ。そんな私を勝手に信頼しておいて今更津美紀を守ってくれなかったと泣き喚くの?ガキが甘いんだよ。私を殺す勇気さえないお前が私に楯突くな。自分一人で何もできないなら呪術師なんて今すぐやめろ」
今度はAが伏黒の胸ぐらをつかんだかと思えばそのまま真横に力一杯叩き落とす
何もできない自分の無力さを痛感させられた伏黒は悔しさのあまり目に涙を浮かべていた
「はいはい。A生徒いじめんのもそれくらいにしないと夜蛾学長が黙ってないよ」
「いけね、さっきぶん殴られたばっかだったのに…!てことで虎杖、見ての通り私に助けなんて求めても無駄だからね」
「なんか嫌な人だな〜あんたって」
「ははは 照れるなぁ、そんな褒めないでよ」
「いや褒めてないけど!?」
虎杖悠仁からの第一印象は最悪であり
はやくもAは教育者としての尊厳を100%失った
当の本人はそんな事気にかける様子もないみたいだが
「はぁー疲れた、疲れた。とりあえず今日はちゃんと指導もした訳だしもう帰っていいよね五条」
「本当やる気なさすぎでしょ。でもまぁいいよ。悠仁に話してあげない事も増えたし」
五条の返事に満足したAは上機嫌でくるっと彼らに背をむけヒラヒラと手を振った
「強くなれ、私を殺せるくらい強くなってみせてよ恵」
すれ違いざま彼にそう言い残して…
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Non - 常春さん» お忙しい中コメントしていただきありがとうございます!!全然謝らないでください!読んでくださってるだけで光栄すぎるくらいです。お体におきおつけてお過ごしください (11月8日 22時) (レス) id: f644c360f0 (このIDを非表示/違反報告)
常春 - コメ返信、小説の更新ありがとうございます。最近少し忙しくてあまり占ツクを開かなくなってしまったのでコメント等が出来ませんでした。申し訳ないです。そして今回もとても面白かったです。これからの展開が楽しみです。 (11月6日 0時) (レス) id: 18eaca2ace (このIDを非表示/違反報告)
Non - 常春さん» はい!難しくて最新率が落ちスイマセン。気合いいれてがんばります!そしていつも温かいコメントありがとうございます!!本当に励まされております (10月31日 1時) (レス) id: f644c360f0 (このIDを非表示/違反報告)
常春 - コメ返信、小説の更新ありがとうございます。いよいよ懐玉 玉折編ですかね?ぶっちゃけ懐玉 玉折編が一番好きなので楽しみです。nonさんもお身体に気をつけて下さいね。 (10月23日 0時) (レス) @page27 id: 18eaca2ace (このIDを非表示/違反報告)
non - 常春さん» お久しぶりです!まだ読んでいてくださったと知って本当に嬉しく思います!いつも励ましてくださりありがとうございます。本日はまだ完成していなく更新は明日になると思いますがまたお暇があれば読んでください!!常春さんも体調に置きおつけてくださいね^^ (10月20日 0時) (レス) id: eb03765b50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Non | 作成日時:2023年9月27日 1時