お前が最強だなんて認めない

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「止めても無駄なんだな」

「無駄だよ。これは使命なんかじゃない私の意思だから」

道なら自分で決めた

意味も意義も大義だってある

もう私は逃げない

例えどんな手を使ってもアンタ達を守ると

そう決めたから

「…分かった。悟には俺から言っておく」

「悪いね。多分ブチギレるよアイツ」

想像し、大きなため息をつく夜蛾の姿にクスッと笑いが溢れる

私だって会いたくない訳じゃない

でもきっと今、私が五条に説明してもアイツは力ずくでも止めようとする。そうなれば王になる前に灰にされる未来のが近いだろ？

「あのさ、一つだけ伝言頼んでいい？」

「伝言？」

「また会おう。ただそれだけ伝えておいてほしいんだ」

「…了解だ」

伝えたい事なら山ほどある

でもその言葉だけで十分だろ？

五条、私は私の道を行くよ

呪術師のお前とは違う道を選ぶ

でもね…お別れって訳じゃない

お前がお前でいる限り、私は私でいる

お前が最強でいる限り、私も最強で生き続ける

だから私を追うな。いつだってお前は私の隣を歩け

例え道は違っても…この世界で生きる同じ最強として…

お前は五条悟であり続けろ

「夜蛾先生。長い間お世話になりました！！！」

そうして深く頭を下げた私の頭の上には大きく温かい手が優しく置かれた。


“さよなら高専。いつかまた会う…その日まで”




これにてシリーズ1終了となります。長らく読んでくださった方々、お気に入り、評価してくださった方々、コメントを下さった方、本当にありがとうございました。パート2もゆっくりと更新させていただきたいと思います。
またそちらの方でお会い出来たら光栄です！！
本当にありがとうございました

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