お前が最強だなんて認めない

41 甚爾side ページ41

星漿体の受け渡しも終わり、多額の金も手に入った

あとはあのクソガキを…

「「よぉ、久しぶり」」

「マジか…」

手に入れる

それで全て終わりのはずだった

「大マジ！」

「そんな嫌な顔するなよ。私達、お前に会いたくて仕方なかったんだよ」

最悪だ。

最悪のタイミングで同時に目覚めやがった…本物の化け物共が！

「反転術式…」

「正っ解！お前に喉ぶち抜かれた時反撃は諦めて反転術式を全神経に注いだ。呪力は負のエネルギー、肉体の強化はできても再生は出来ない。だから負のエネルギー同士を掛け合わせて正のエネルギーを生む。それが反転術式、言うは易し俺も今までできた事ねーよ！周りで唯一できる奴は何言ってるかさっぱりだしな」

ペラペラとこいつ…ハイになってる？

「だが死に際で掴んだ。呪力の核心！！」

「全部あんたのおかげだよ。アンタが私を半殺しにしたおかげで私は五条に呪力を供給する覚悟ができたんだ。死に際じゃなきゃあんな無茶な博打はしなかっただろうね」

呪力の供給？

まさかこいつ…あの状況で気づいたって言うのか？

だが本当にただの博打だとしたら

「何処までも恵まれたクソガキが」

どうも俺は、本当に…心底このガキの事が嫌いらしい

「お前の敗因は俺とコイツをクビチョンパしなかった事と頭をブッ刺すのにあの呪具を使わなかった事」

「敗因？」

そんなもん。ねぇよ

今お前らが此処にいるのはたまたまだ

たまたま…あの状況で奇跡が起きたに過ぎない

だが。

お前らみたいな苦労した事ねえガキに

望むもの全て持って生まれたガキだけに

いつまでも運までもが味方する筈ねぇ

「勝負はこれからだろ」

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