お前が最強だなんて認めない

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で、今に至ると言う訳だが

「…ウゲッ」

最悪だ。思い出したら吐き気が…

指先での操作が難しかったとは言えもう少しマシな方法あっただろ

「やっぱまだ具合悪ぃの？」

「それはとっても。この上なく最悪だよ」

だが不幸中の幸いだ。五条はきっとあの頃は知らない

大丈夫。このまま何もなかった様に…

「俺は最高の気分だ！お前の呪力のおかげかもなー！」

「…そう。あ？…へ？今なんて言った？」

「だからお前の呪力のおかげだって！お前だろ俺に呪力分けたの」

「まさか…意識あったの？」

「あったていうか、反転術式に全意識を集中させてる所にお前の声が聞こえて見てたってゆーか」

「…やっぱ死ね！！」

「あ！？なんでそうなんだよ！！」

最悪だ。最強た。最強だ！！

寧ろもう私が死にたい

あんな羞恥を背負ってこの先生きていくなら今此処で死んだ方が幾分かマシだろう

「でもまさか俺達の呪力が全く同じで、それでもって全くの反対とはな！」

「まぁ。それは確かにだけど」

一件意味のわからない話だが私達にはその言葉が一番当てはまっている

他人の負の呪力をあれほどまで当てられたら常人なら死ぬのがオチだ

だが死ぬどころか回復したと言う事は私達の呪力は同じ形でそして全くの反対の性質

全く…我ながら己が恐ろしい

もはや奇跡とでも呼ぶべきだろうか

「…で。行くだろ？」

「いやどこに？」

「決まってんだろ！俺達の名を取り返しにだよ。まぁその様子じゃお前はまだ戦えないだろうけど」

痛みを感じなかったせいか気づかなかった。

体を見れば

まだ完全に私の体は完治出来へてない事を知る

「だからまずお前は自分の身体を治すことに専念しろ」

体を治す？

ああ、そうか。これは硝子の治療なんかじゃなく

死の瀬戸際で掴んだ自らの反転術式による回復

そりゃ興奮するのも無理はない

私は…いや、私達は

本物の最強になったのだから

「いくよ。お前に勝ち逃げはさせられないからね」

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