お前が最強だなんて認めない

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「ようやく気づいたか間抜け」

「間抜けはどっちだ？天内の懸賞金はもう取り下げられたぞ」

「俺が取り下げたんだよ。お前らみたいな隙がねぇ奴には緩急つけて幾つかのゴールを作ってやるんだ。懸賞金の時間制限が無ければ柊はとにかくお前は最後まで術式を解かなかったと思うぜ」

「あっそ」

五条の術式が発動し奴に攻撃を仕掛けるが最も簡単に避けられてしまう

「うわー速ぇ」

「感心してる暇あんならちょっとは手伝えよ」

男がどこからか呪霊を出したお陰で脳の混乱も治った。
今なら見える…なのに何故ださっきからどうしてもコイツに勝てるイメージが浮かばない

「ま、考えるより。動けか」

あの速さに直接呪力を体に流し込むのは五条の呪力消費も激しく余り時間もかけられない今不可能に近い。
だがいくら天与呪縛と言えど所詮中身は非術師と何ら変わりない人間…となればこの森丸ごとアイツを火炙りにして焼き殺すまでだ

「五条、此処じゃ無駄に呪力を削るだけだ。お前は見渡しのいい場所で待機しろ。」

「はあ？今のお前1人でやれる相手じゃねぇだろ！まさかこんな時まで意地張る気か？」

「大丈夫。私を信じろ」

もし、殺す事を失敗しても奴をこの場所から炙り出せれば五条と私の挟み撃ちで確実に仕留めらる
最強の私達が組めば不可能なんて事はあり得ない。そうでしょ？五条悟

「…分かった。絶対死ぬなよ！」

死ぬな…か。まさかお前にそんな事言われる日が来るとはね

「お前もね。悟」

すれ違い様初めて名前を呼んだ事に驚いたのか一瞬目を見き五条は笑った

「青春ごっこはすんだか？」

「まさかずっと待ってた？案外良いとこあんだね」

「どうせ死ぬ奴に最後くらい夢みさせてやろうと思ってな」

「何ソレ自分の事？」

柊家相伝天候操術“水無月”

そう言って指を3度鳴らせば空気中の水分が一気に水の龍のようになり男を追いかけ回す

が、龍の首は男を捉えてもすぐに切られただの水となって地面に零れ落ちていった

やっぱそう簡単には死んでくれないよね

もう少し五条の体力回復へと時間稼ぎしたかった所だが私の呪力が底をつきてしまったら意味がない

仕方ない…そろそろかたをつけるか

柊家相伝天候操術“ 菊開桂月“
先程のが雨ならコレは風と晴と言った所だろう
右手をあげ十分に熱を溜め込んだ後ソレに息を吹き込めばあたり一体は火の海に包まれる。幸運な事に周りには木が生い茂っていたおかげがいつもより良く燃える

「さて我慢比べだよ。ジジイ」

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