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「みんなお疲れ様」
「まじで疲れた。エスカレーターくらいつけろっての」
「さすがに無理だろ」
護衛三日目 15:00
七海達の助けもあって私達はついに高専結界内に辿り着いた。
天内の賞金は取り下げられ、私を狙う呪詛師共もさすがに此処まで来ることは不可能…となれば
「任務成功だな」
「二度とごめんだ。ガキのお守りは」
「私もだ…は?」
一瞬だ
それは瞬きするより早く…
突然の出来事に私と五条は顔を見合わせた
「久しぶりだなクソガキ」
「…だ…れだおまえ」
思考が追いつく前に痛みで顔が歪む
目線を腹にやれば私の腹を貫く刃がキラリと光って た
嘘だろ。まさかコイツに刺されたのか?
「A!」
フラつく私を支える五条もまた同じ様に血を流していたが一瞬で呪力強化したのが多分ダメージは少ない
「下がれ2人とも!!」
傑の出した呪霊が奴を襲った隙を見て荒れる息を整える
「お前その血の量…」
「大丈夫。ちょっと混乱しただけ…それより今は天内優先だ。傑!今のうちにあの子を連れてけ!此処は私達でなんとかする」
「ならAも一緒に!」
「駄目だ。多分奴の狙いは私と天内…私が此処に残る方が時間が稼げる…」
「…チッ 油断するなよ!」
「腹にデカイ穴開けられて油断する馬鹿はいないでしょ」
そう言って私は去りゆく彼らの足音を聞きながら目を閉じ思考へと意識を集中させた
私の術式は天候を操る他に物質の操作
ものが質量と体積を持っていれば物質となる
そしてそれは原子から作られるものであり勿論それは一物質である人間も同じ
操作するにはまず物質の認識、原子の解体…そして結合… 炭素原子に、酸素原子…それと、それとっ!
何を焦っているんだ。落ちつけ…いつも通りやれば問題ない
まずは奴の体に呪力をぶち込んでやれば…
「クソッ!」
「おい、なにしてんだよ!」
「…見えない。目では奴の姿を捉えている筈なのに脳がソレを否定する」
何故だ。奴が人間である事は間違いないのに
私は最強なんだ。
あの様子じゃ術式もない
呪力だって毛ほども感じない奴になんて…
…呪力?まさか!
人間は多数の物質と少量の呪力で成り立つ
でももし仮に
呪力を全く含まない人間が存在するならば私の脳に書き込まれた情報は視界から入る情報と組み合わせられず混乱するだろう
ただそんな奴見た事ない。もしそんな奴が存在するならソイツは…
“底無しゼロのフィジカルギフテッド”
「チッ 相性最悪かよ」
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Non - 常春さん» お忙しい中コメントしていただきありがとうございます!!全然謝らないでください!読んでくださってるだけで光栄すぎるくらいです。お体におきおつけてお過ごしください (11月8日 22時) (レス) id: f644c360f0 (このIDを非表示/違反報告)
常春 - コメ返信、小説の更新ありがとうございます。最近少し忙しくてあまり占ツクを開かなくなってしまったのでコメント等が出来ませんでした。申し訳ないです。そして今回もとても面白かったです。これからの展開が楽しみです。 (11月6日 0時) (レス) id: 18eaca2ace (このIDを非表示/違反報告)
Non - 常春さん» はい!難しくて最新率が落ちスイマセン。気合いいれてがんばります!そしていつも温かいコメントありがとうございます!!本当に励まされております (10月31日 1時) (レス) id: f644c360f0 (このIDを非表示/違反報告)
常春 - コメ返信、小説の更新ありがとうございます。いよいよ懐玉 玉折編ですかね?ぶっちゃけ懐玉 玉折編が一番好きなので楽しみです。nonさんもお身体に気をつけて下さいね。 (10月23日 0時) (レス) @page27 id: 18eaca2ace (このIDを非表示/違反報告)
non - 常春さん» お久しぶりです!まだ読んでいてくださったと知って本当に嬉しく思います!いつも励ましてくださりありがとうございます。本日はまだ完成していなく更新は明日になると思いますがまたお暇があれば読んでください!!常春さんも体調に置きおつけてくださいね^^ (10月20日 0時) (レス) id: eb03765b50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Non | 作成日時:2023年9月27日 1時