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「そう言うAには友達がおるんじゃな?」
「うん。傑」
「いやだから、俺は!?」
「…誰お前」
「このクソ女!俺だってお前みたいなブスと友達なんてごめんだ!」
「悟。傷ついてますって顔に書いてあるよ」
「ははん。妾は分かったぞ!五条、お主この女にほの字なんじゃろ!」
「は?」「え?」「あ?」
「理子様は五条さんがAさんを好きなのではないかとおっしゃられています」
天内が発した言葉を私達が理解出来ずにいた所付き人らしい女がそう言った
「はあ!?俺が?こいつを!?」
「言っていい事と悪い事があるんだわ」
想像しただけで吐き気がするとポキポキと指を鳴らす私を恐れたのか天内理子は慌てたようにこう付け足した
「じゃあAはどっちが好きなのじゃ!」
「え、それは…」
「それは?」
Prrrrrrr
「あ、灰原からだ」
私が答える前に傑の携帯が鳴り皆の注目は一斉に傑へと変わる
良かった。ナイスタイミングだよ灰原!!
「明日の朝の便が確保できたらしい。空港の事は彼らに任してあるから安心して大丈夫だ」
「じゃあまだまだ遊べるな」
「遊ぶってこの状況分かってんの」
「今日に限って真面目ぶんなよ。こういうのお前も初めてだろ」
「まぁそうだけど」
「んじゃいくぞ!!」
「だから何処に!?」
そう言って半端無理矢理私達は五条の気まぐれに付き合わされる羽目となったが、きっとあれは五条なりの優しさだったのだろうと思う
それにあの瞬間本当に私は幸せだった。
その証拠に今も鮮明に覚えているんだ。その日の夜山奥に借りた一軒のコテージから見た星空の美しさを…
「A、寝れない?」
「なんだ傑か。驚かさないでよ」
「ごめんごめん。隈ひどいけど大丈夫?」
「んー。流石にちょっとキツイかも」
柊家からの刺客への警戒と天内理子への刺客の警戒
一日中術式の解放
流石に私の体力も限界に近かった
横に座った傑に体を預けると何も言わず傑はそれを受け入れてくれる
「寝なよ」
「寝ない」
「…私じゃ頼りない?」
「そうじゃない」
「じゃあなんで!」
「今はただ傑の体温を感じていたいんだ」
「なっ!////」
頬へ手を添えれば顔を赤らめそっぽを向く傑
その様子がどうも愛おしくて他の誰にも渡したくないと思った
なのにどうして
私は言わなかったのだろう
たった一言
君が好きだと…
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Non - 常春さん» お忙しい中コメントしていただきありがとうございます!!全然謝らないでください!読んでくださってるだけで光栄すぎるくらいです。お体におきおつけてお過ごしください (11月8日 22時) (レス) id: f644c360f0 (このIDを非表示/違反報告)
常春 - コメ返信、小説の更新ありがとうございます。最近少し忙しくてあまり占ツクを開かなくなってしまったのでコメント等が出来ませんでした。申し訳ないです。そして今回もとても面白かったです。これからの展開が楽しみです。 (11月6日 0時) (レス) id: 18eaca2ace (このIDを非表示/違反報告)
Non - 常春さん» はい!難しくて最新率が落ちスイマセン。気合いいれてがんばります!そしていつも温かいコメントありがとうございます!!本当に励まされております (10月31日 1時) (レス) id: f644c360f0 (このIDを非表示/違反報告)
常春 - コメ返信、小説の更新ありがとうございます。いよいよ懐玉 玉折編ですかね?ぶっちゃけ懐玉 玉折編が一番好きなので楽しみです。nonさんもお身体に気をつけて下さいね。 (10月23日 0時) (レス) @page27 id: 18eaca2ace (このIDを非表示/違反報告)
non - 常春さん» お久しぶりです!まだ読んでいてくださったと知って本当に嬉しく思います!いつも励ましてくださりありがとうございます。本日はまだ完成していなく更新は明日になると思いますがまたお暇があれば読んでください!!常春さんも体調に置きおつけてくださいね^^ (10月20日 0時) (レス) id: eb03765b50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Non | 作成日時:2023年9月27日 1時