お前が最強だなんて認めない

32 ページ32

天内理子の護衛任務にあたっていたはずの五条と傑は何を血迷ったのか沖縄にいた

「悟、昨日から術師を解いてないな？睡眠もだ…本当に高専に戻らなくても大丈夫か」

「問題ねぇよ桃鉄99年やった方がしんどかったわ。それに…お前もいる」

「あと私もね」

「「は！？」」

「ヤッホー来ちゃった」

「Aなんで此処に！」

「いや〜大変だったんだよ。お前らが沖縄なんて行ったせいで空港の奴ら脅してやっとの思いで飛行機移動。お陰様で現在指名手配中」

「はあ？指名手配って…お前搭乗券の買い方もしらねぇのかよ。現金は？それかカードがあるだろ」

「それなら止められた。アイツら縁きるっつたら数時間も立たないうちに隠して置いた銀行口座まで凍結させやがった…全くどこに本気だしてんだよ」

「さっきから何言ってるのか全然理解できないんだけど」

「だーかーら！柊家と縁きって呪詛師辞めたの！これからはただのAって呼んでね」

「はあああ！？それなら先に言ってくれれば…」

「ブッハハハハハ もしかしてとは思ってだけどまさか縁きるなんて!やっぱA、お前最高にイカれてるよ！！」

呆れてる傑と腹を抱えて笑う五条

全くこちとらご乱心の柊家によって日本中の呪詛師から命狙われながらはるばるココまできたって言うのに

「まっ！とりあえずおめでとうA。これで正式にお前も呪術師だな」

「どさくさ紛れて何肩組んでんだ！はなせ!腐る！」

「ああ？人が折角祝ってやってんのに」

「頼んでねーよ！」

いつもの様にそうやって五条と取っ組み合う私を傑は嬉しそうに見て笑っていた

「だれじゃそのおなごは！」

「…おなご？…じゃ？」

私達がふざけ合っていると突然声がし目をやれば少女が1人私を指差し立っていた

「そのちんちくりんが星漿体、天内理子。天内、コイツは俺達の仲間だ」

「へぇ。これが噂の…君さ友達いないでしょ」

「なんなのじゃコイツ！失礼すぎるのじゃ！」

「Aはオブラートに包めないからね」

「傑、お前が一番ディスってるぞ」

「いるもん！てかお主らは見てたじゃろうが！」

「…そうだっけ悟」

「覚えてねぇ〜」

五条達にオモチャにされ怒る姿は本当にそこら辺のガキとなんら変わりないただの少女だ。まさか明日死ぬ事なんて知らないかのように…

33→←31

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す