お前が最強だなんて認めない

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柊家 本家屋敷前

「相変わらずしけてるな。此処は…」

入学依頼の里帰りだと言うのに全く嬉しくはない

屋敷に入ると直ぐに気づいた従人達が慌てて私の帰宅祝いの準備をし始めた

「久しいなA」

「お久しぶりです父上。その馬鹿ズラお変わりなくて残念です」

「少々大人になったかと期待しておったが憎たらしさが増したかの？」

「アハハ ご冗談を」

それから目の前に出された料理を無言で食べ続ける私に痺れを切らしたのか
先に思い沈黙をやぶったのは父だった

「…それで何が目的だ」

「約束破りましたね？」

「はて、なんのことやら」

「とぼけないでくださいよ。私が気づかないと思いですか。呪詛師集団Q？星漿体を本気に奪いたいならあんな雑魚寄越す訳がない。となれば目的はそれ以外…私の干渉もしくは抹殺…何方にせよアンタ達は私との約束を破った事になる。一応聞いであげるが何故今になってやり合う気になった？」

「ガッハハ やはり昔と変わらん。お前はまだ何も知らぬ。呪術師になり人を守るなどとの肩書きに縋りつき善人のフリをしても殺戮しか脳がない哀れな戯けのままじゃ」

「変わってねぇのはテメェらの方だよ。クソジジイ」

「なんの真似だ！？」

持ってきた鞄をひっくり返し胸につけていたバッチを父に投げつけた

「此処にあるもの全部柊家から受けている恩賜だ。金も道具もこの紋章という名の呪いの印も全て返す」

「血迷ったか！A」

「いいや、至って正気だよ。これと無いくらいにね」

「…必ず後悔するぞ。貴様はどう足掻いても柊Aだと言う事は変わらぬのだから」

「それはどうかな？」

そして私は大きく息を吸い

屋敷全体に聞こえるように叫んだ

「今日より柊Aは家を捨て呪詛師界との繋がりを一切持たないものとする！文句があるなら殺しに来い。だがその時は呪術師として貴様らと対峙する。無論呪詛師にかける情けなどはないと心掛けよ!」

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