26 夏油side ページ26
柊A
彼女は突然私たちの前に現れた
「転校生を紹介する。柊Aだ」
誰しもが一度は聞いたことのある超有名人
その残虐性と天性の才能で今やあの悟でさえも越えると言われていた彼女は
「なんだ。お前大した事ないじゃん」
噂とは違い人間味がある普通の少女だった
褒めれば顔を赤くし照れるし、貶せば子供のように反論する
かと思えば、背後から漂う数百…いや数千の負の感情と時折見せる貼り付けたような笑顔
最初はただ興味が湧いただけだったんだ
彼女の本心を見てみたい
彼女が本当に笑うところを見てみたい
そう興味が湧いただけ…
雲の上にいる人物に私が好意を抱くことはない
そう思ってた
”そんな薄着じゃ風邪ひくよ傑”
あれは彼女が入学して暫く経った頃
クリスマスや年末人々の負の感情が大量の呪霊を発生させ
私たちは日々任務に追われていた
祓う数が多ければ多いほど私が取り込める呪霊も多くなる
誰も知らない呪霊の味
まるで吐瀉物を処理した雑巾を丸呑みしているような…
もし悟やAの様に才を持って生まれていたならばこんな思いはしなくて済んだのか
時々湧き出る友への嫉妬にも嫌気がさす
嫌だ。辛い。醜い。もうこれ以上…
校舎裏一人そんなことを思いながら蹲っていた私に突然誰かが上着を被せた
「そんな薄着じゃ風邪ひくよ傑」
その人物こそAだった
「なんでここに…」
「私は柊Aだよ？知らないことなんてない」
自慢げにそう言った彼女は私の言葉を待たずしてドカっと隣に座り込んだ
「明日雪降るらしいよ」
「そう」
「寒いのは嫌いだ」
「どうして？」
「一層孤独を感じるから」
「え？」
あまりにもその言葉は彼女に似合わないもので耳を疑い
驚いた顔をした私に彼女は失礼だなっと笑って見せた
「私って天才でしょ。見ての通り美貌も力も人が望む物全てを兼ね備えて生まれたんだ。だから私自身でさえ自分が持ちえないものなど無いとそう思ってた」
そう言った彼女はいつもとは違い弱々しく触れれば壊れてしまいそうなくらい脆く感じた
「でもその反面、自分一人だけがこの世界から阻害されている様にも感じていた。人を殺め自分の存在を証明しようとする度に自分が怪物になっていくのがわかった。誰も私を理解できない。誰も私を見ようとはしない。自分がこの世界で一番不幸だと呪い、絶望しそして諦めた」
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Non - 常春さん» お忙しい中コメントしていただきありがとうございます！！全然謝らないでください！読んでくださってるだけで光栄すぎるくらいです。お体におきおつけてお過ごしください (11月8日 22時) (
レス) id: f644c360f0 (このIDを非表示/違反報告)
常春 - コメ返信、小説の更新ありがとうございます。最近少し忙しくてあまり占ツクを開かなくなってしまったのでコメント等が出来ませんでした。申し訳ないです。そして今回もとても面白かったです。これからの展開が楽しみです。 (11月6日 0時) (レス) id: 18eaca2ace (このIDを非表示/違反報告)
Non - 常春さん» はい！難しくて最新率が落ちスイマセン。気合いいれてがんばります！そしていつも温かいコメントありがとうございます！！本当に励まされております (10月31日 1時) (レス) id: f644c360f0 (このIDを非表示/違反報告)
常春 - コメ返信、小説の更新ありがとうございます。いよいよ懐玉 玉折編ですかね？ぶっちゃけ懐玉 玉折編が一番好きなので楽しみです。nonさんもお身体に気をつけて下さいね。 (10月23日 0時) (レス) @page27 id: 18eaca2ace (このIDを非表示/違反報告)
non - 常春さん» お久しぶりです！まだ読んでいてくださったと知って本当に嬉しく思います！いつも励ましてくださりありがとうございます。本日はまだ完成していなく更新は明日になると思いますがまたお暇があれば読んでください！！常春さんも体調に置きおつけてくださいね＾＾ (10月20日 0時) (レス) id: eb03765b50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Non | 作成日時：2023年9月27日 1時
