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それから季節は過ぎ冬を超えたこの世界は桜の花に彩られる春となった
最悪の再会を果たした五条はと言うと、傑や硝子の働きもありそれなりに話すようにもなっていた
「花を愛でる心なんてあったんだな」
「お前と一緒にするなよ」
っと言っても相変わらず犬猿の仲には変わりなかったが
「おはようA」
「あ、おはよ。傑に硝子」
「俺には挨拶なしかよ」
「文頭を思い出せ。お前が先に喧嘩売ってきたんだよクソガキ」
「あ?ちょっと先に生まれたからっていきがんな。ババア」
「またやってるよ」
「もう慣れたものだろ。ほら、2人とも早く行かないとまた怒られるよ」
少し先を歩く傑を小走りで追いかければそれに気づいた傑は直ぐに立ち止まって振り向いてくれる
この半年程で私も変わってしまったものだ
誰かを殺す事しか脳が無かった私が今や人を守る呪術師として生きているだなんて
いつか、この時が終わろうとも
この瞬間、彼らといる時だけは
本当に自分が善人になれたような気がしていた
「具合でも悪いのかい?」
「…いやこれが幸せって奴なのかなって」
変な顔でもしていたのだろう
傑には直ぐになんでも見透かされてしまう
「時々思うんだ。呪詛師である私が呪術師の真似事なんて本当にしていい事なのかって。どう足掻いても私は傑達みたいにはなれないのにさ」
「それは…」
傑が何かを言いかけた所でいつの間にきたのやら当たり前の顔をして横に並ぶ五条は言った
「ウゲッ 馬鹿のくせに難しい事考えんなよ」
「お前ってさ嫌味しか言えないの?」
「言うつもりがねぇんだよ。馬鹿は馬鹿らしく余計な事考えるなよ。A、此処にいる間はお前も仲間なんだろ」
「五条の癖に生意気いってんじゃねえ」
「はああ!?折角人が気いつかってやったのに」
「頼んでませんけど!」
あの時、恥ずかしさからああは言ったが
その言葉に私は救われていたのは確かだ
「てかお前この前の任務サボっただろ」
「あーあー。聞こえない、なんて?」
「前言撤回、お前はやっぱりただのクズだな」
「は?だからお前がそれをいうな!」
ヤイヤイと暴言を吐きながら折角追いついた傑を置いて私たちは先を歩いた
「あの2人案外お似合いかもね」
「そうだね。でも私も負ける気はないよ」
「え、それって」
「まぁ、見ててよ。悟と私どっちが勝つのかさ」
傑たちがまさかそんな話をしているとは知らずに
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Non - 常春さん» お忙しい中コメントしていただきありがとうございます!!全然謝らないでください!読んでくださってるだけで光栄すぎるくらいです。お体におきおつけてお過ごしください (11月8日 22時) (レス) id: f644c360f0 (このIDを非表示/違反報告)
常春 - コメ返信、小説の更新ありがとうございます。最近少し忙しくてあまり占ツクを開かなくなってしまったのでコメント等が出来ませんでした。申し訳ないです。そして今回もとても面白かったです。これからの展開が楽しみです。 (11月6日 0時) (レス) id: 18eaca2ace (このIDを非表示/違反報告)
Non - 常春さん» はい!難しくて最新率が落ちスイマセン。気合いいれてがんばります!そしていつも温かいコメントありがとうございます!!本当に励まされております (10月31日 1時) (レス) id: f644c360f0 (このIDを非表示/違反報告)
常春 - コメ返信、小説の更新ありがとうございます。いよいよ懐玉 玉折編ですかね?ぶっちゃけ懐玉 玉折編が一番好きなので楽しみです。nonさんもお身体に気をつけて下さいね。 (10月23日 0時) (レス) @page27 id: 18eaca2ace (このIDを非表示/違反報告)
non - 常春さん» お久しぶりです!まだ読んでいてくださったと知って本当に嬉しく思います!いつも励ましてくださりありがとうございます。本日はまだ完成していなく更新は明日になると思いますがまたお暇があれば読んでください!!常春さんも体調に置きおつけてくださいね^^ (10月20日 0時) (レス) id: eb03765b50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Non | 作成日時:2023年9月27日 1時