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「…へ?」
突然の出来事に思考が追いつかず私は差し出された手をただ眺める事しかできなかった
「おい傑、あいつも言ってただろ!仲良くなんてしなくていいんだよ」
「でもするなとは言われてない」
「頭おかしくなったか?コイツは呪詛師だぞ」
「別に私は気にしないよ」
「俺が気にすんだよ!」
何を言い争ってるんだこいつらは。
衝撃と呆れで空いた口が塞がらなくなっていた私にはずっと黙っていた1人の女が話しかけてきた
「気にしなくていいよ。アレいつもの事だから」
「君も大変だね」
「これからはアンタも毎日アレに付き合わされるよ。あ、私は家入硝子」
「柊A」
「知ってる」
「いや、一応名乗られたら名乗り返さないとさ?礼儀じゃん」
「礼儀って。Aって変わってるね」
「なんで!どこらへんが!?」
「そう言う所だよ」
お前ら2人のが変わってるだろと眉をへの字にして考える混んでいると私と硝子の間には憎たらしい顔をした五条が割り込んできた
「おい!硝子まで何よろしくしてんだよ!」
「いい加減にしなよ悟!!」
「チッ もういい勝手にしろよ!」
「「あ、拗ねた」」
「仕方がないな、私見てくるよ」
ドシドシと音を立てながら荒れ去る五条を見てどこで道を間違えてしまったんだお前は…と流石に心配になった
「気を悪くしてしまったかな?」
「いや、別に…」
夏油傑、一目見た時から私は彼の事が苦手だった
今まであった事のないタイプと言うのが正しいのだろうか?
傑はただのクラスメイトとして私を迎えいれた
呪詛師としても、天才としてでもなく
ただ1人の人間として
私はそれに戸惑っていたんだ
「悟なら大丈夫だよ。きっとすぐに機嫌もなおる」
「だから別に気にしてないって」
「そう?私には仲良くやりたいって顔に見えたけど」
「んな訳!って何気安く触ってんだよ!」
「さっき握らなかっただろ?これで私達は友達だ」
無理矢理握られた手を私は振り解かなかった
心地よかったんだ
初めて触れた人の温かみが
見返りも求めない本当の善意ってやつが
「これからよろしくね。A」
そう言って笑う傑の顔を見て私は急いで目線を外した
きっと今思えばあの時からだろう
夏油傑という善を私が好きになったのは
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Non - 常春さん» お忙しい中コメントしていただきありがとうございます!!全然謝らないでください!読んでくださってるだけで光栄すぎるくらいです。お体におきおつけてお過ごしください (11月8日 22時) (レス) id: f644c360f0 (このIDを非表示/違反報告)
常春 - コメ返信、小説の更新ありがとうございます。最近少し忙しくてあまり占ツクを開かなくなってしまったのでコメント等が出来ませんでした。申し訳ないです。そして今回もとても面白かったです。これからの展開が楽しみです。 (11月6日 0時) (レス) id: 18eaca2ace (このIDを非表示/違反報告)
Non - 常春さん» はい!難しくて最新率が落ちスイマセン。気合いいれてがんばります!そしていつも温かいコメントありがとうございます!!本当に励まされております (10月31日 1時) (レス) id: f644c360f0 (このIDを非表示/違反報告)
常春 - コメ返信、小説の更新ありがとうございます。いよいよ懐玉 玉折編ですかね?ぶっちゃけ懐玉 玉折編が一番好きなので楽しみです。nonさんもお身体に気をつけて下さいね。 (10月23日 0時) (レス) @page27 id: 18eaca2ace (このIDを非表示/違反報告)
non - 常春さん» お久しぶりです!まだ読んでいてくださったと知って本当に嬉しく思います!いつも励ましてくださりありがとうございます。本日はまだ完成していなく更新は明日になると思いますがまたお暇があれば読んでください!!常春さんも体調に置きおつけてくださいね^^ (10月20日 0時) (レス) id: eb03765b50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Non | 作成日時:2023年9月27日 1時