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「いいかー、そのミジンコ並の小さい頭使ってよく聞け。アンタらはすぐに善だの悪だの綺麗事を抜かすが所詮呪詛師も呪術師もやってることはおなじだ。これは遊びじゃないビジネスなんだよ、虎杖悠仁がただの呪術師や人間であれば我々も興味はない。だがあの宿儺の器とあれば話は別だ。宿儺は良くも悪くも莫大な影響を生む道具だ。それを好き勝手されたらこちらとしても黙っていられないってわけだ」
「貴様の言い分は分かった。だが既にわしらはこの件について多数決をとり貴様がどちらを選んでも結果は変わることはない。故に呪術界にて決定された事項は絶対でありいくら均衡のためと言っても呪詛師のためにその掟を破ることはできぬぞ」
「それってこの箱のことー?反対一名って…鬼空気読めないやついるじゃん」
反対の箱の前に置かれた紙を広げAは露骨に顔を顰めた
「そうだ。反対したものはただ一人。貴様が入れずとも結果は明らかであるのだ」
「私もそうだとよかったんだけど…残念同票みたいだよ」
訳がわからないと言いたげな顔をするもの達に向かって先程広げた紙をAが見せつけると
そこには”五条悟”と乱雑に書かれた文字が並んでいた
「あちゃー多数決なら公平をきさないと!此処にいる全員合わせてやっと五条の一票と同等の価値だ。現に先さっきの私の遊びに屈さなかったのもこいつ一人だったし…」
「戯言を!」
「んじゃもっかい試してみる?」
次の瞬間指をならす真似をした彼女に攻撃を仕掛けようとするものはおらず皆がただ少しでも多くの酸素を取り込もうと息を吸い上げていた
「アハハ 同票ケッティ!!」
「本当、Aって性格悪いよね」
「そりゃどーも」
これ以上呪詛師如きにプライドを傷つけられるわけにはいかない
彼女の横暴な態度に彼らはただ指を咥えてみることしかできなかった
「ってことで反対に一票で死刑執行はなしね〜」
そうして虎杖悠仁の死刑執行は取りやめとされた
勿論こんな馬鹿げた結果に納得しない者もいたが
そこは五条が20本ある全ての指を取り込ませてから、という実質無期限の猶予を提案しひとまずは事なきを得ることとなった
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Non - 常春さん» お忙しい中コメントしていただきありがとうございます!!全然謝らないでください!読んでくださってるだけで光栄すぎるくらいです。お体におきおつけてお過ごしください (11月8日 22時) (レス) id: f644c360f0 (このIDを非表示/違反報告)
常春 - コメ返信、小説の更新ありがとうございます。最近少し忙しくてあまり占ツクを開かなくなってしまったのでコメント等が出来ませんでした。申し訳ないです。そして今回もとても面白かったです。これからの展開が楽しみです。 (11月6日 0時) (レス) id: 18eaca2ace (このIDを非表示/違反報告)
Non - 常春さん» はい!難しくて最新率が落ちスイマセン。気合いいれてがんばります!そしていつも温かいコメントありがとうございます!!本当に励まされております (10月31日 1時) (レス) id: f644c360f0 (このIDを非表示/違反報告)
常春 - コメ返信、小説の更新ありがとうございます。いよいよ懐玉 玉折編ですかね?ぶっちゃけ懐玉 玉折編が一番好きなので楽しみです。nonさんもお身体に気をつけて下さいね。 (10月23日 0時) (レス) @page27 id: 18eaca2ace (このIDを非表示/違反報告)
non - 常春さん» お久しぶりです!まだ読んでいてくださったと知って本当に嬉しく思います!いつも励ましてくださりありがとうございます。本日はまだ完成していなく更新は明日になると思いますがまたお暇があれば読んでください!!常春さんも体調に置きおつけてくださいね^^ (10月20日 0時) (レス) id: eb03765b50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Non | 作成日時:2023年9月27日 1時