お前が最強だなんて認めない

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「楽に稼げるいい仕事だっていうから来たのにガキのおもりなんて聞いてねぇぞ」

「ガキじゃねぇよ。ありゃ怪物だ」

７歳になった頃には

私は殺せと言われれば誰だって殺す

既に呪詛師として申し分がないほどの成長を遂げていた


あの日は確か父が贔屓にしていた男達と新たな仕事へといくはずだったんだっけ？

「おい、挨拶くらいできねぇのか？」

「気安く見下ろすな。殺すぞ」

「本当だガキじゃねぇ。クソガキだったわ」

私の出す殺気に一瞬驚いた顔を見せたが

口元に傷のある男はそういって私の髪を鷲掴みにし引っ張ってみせた

「フッ 自分だけが不幸って顔しやがって」

「やめとけ、傷でもついたら後がうるせぇぞ」

わざわざそいつは私の目線までかがみ憎たらしい笑みを浮かべる

自分だけが不幸だど？

呪力も持たない、あるが呪いを見ることしかできない

お前達凡人に私の何がわかると言うんだ

「お前だけが最強だと思ってんのか？」

「この世界に最強は私しかいない」

「そりゃ残念だったな。えらく自惚れてるみてぇだがお前だけじゃねぇよ」

「は？ジジイお前何言って…」

「馬鹿！それは極秘事項だろ！！」

「俺は関係ねぇよ」

「お前が関係なくても俺があるんだよ」

意味のわからない喧嘩をする男達に私は構うことなく聞いた

「証拠は？」

「そんなにみてぇならついて来い」

有無を言わす暇もなく私を持ちあげどこかへ向かい出そうとした傷の男をもう一人の男が肩を掴み引き留める

「おいおい、本気で連れてく気か？柊家の怒りを買えば暫く仕事どころの話じゃねぇぞ」

「丁度割に合わねぇからやめようと思ってたところだ。それにこれはただのガキのお守りじゃねぇ。投資だよ、投資」

「投資って…命懸けのギャンブルの方が割にあわねぇだろ…」

「いやならお前はそこで待ってろよ。孔」

「ああああ わかった、いきゃあいいんだろ！」

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