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「やぁやぁみんな久しぶりー!」
「遅刻っすよAさん」
「仕方ないじゃん。こっちは忙しすぎて徹夜できたんだよ」
「スウェト姿でよく言うよ」
「絶対今起きたばっかかだぜアレ」
「おい!!今文句言ったの誰だ!燃やすぞ!!」
大きなテーブルを囲む男女たちはそれぞれ思い思いに文句を飛ばしていた
この場にいるのは呪詛師界の上層部だけ
彼女のことをよく知る彼らにはAの嘘なんて最初からお見通しである
「はいはい、文句は後から孔に言え。てことで会議始めるぞ〜」
ところが、彼女が席につき合図を送るとそのゆるい発言とは反対に一瞬にして部屋中がピリッとした空気に包まれた
「んじゃ右から順に近状報告」
「えー俺からは一つ。俺たちの顧客である資産家の金田が依頼完了を報告したのにも関わらずここ一ヶ月支払いがありません」
「金田っていや何回か依頼してきたことがあるあの小狸でしょ?」
「はい。奴は金になりますし今のところ大目に見ていたのですが一応Aさんに報告をと」
「はぁ 全く随分なめた真似する馬鹿がいるもんだ」
報告を受けたAは少し考え込むそぶりをし、何か解決策を見つけたのかニヤリと口角を上げた
「そいつ家族は?」
「確か成人した娘と妻が一人です」
「ふーん。じゃそいつら殺してきて」
「は…?」
彼女の発言の意味を汲み取れず混乱する彼を置き去りにAはまだ話を続けた
「あ、でも子狸は殺しちゃダメだよ。あいつにはまだ利用価値があるからね、でもお咎めなしってわけにはいかないでしょ?だからさ奴の目の前でそいつらじっくり時間をかけて殺してあげてよ。お前のせいだと言い聞かせながらさ」
「ウゲ…本当うちの大将はおっかねぇや」
「我ながら敵じゃなくてよかったぜ」
「当ったり前でしょう!。猿ごときになめられちゃ商売上がったりだ。ついでにちゃんと利子込みで金は回収してきてね」
一つでも亀裂が入れば全てが壊れてしまうこの世界には情けなどいらない
強きものは強く、弱きものは弱者らしく
それが彼女のモットーだった
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Non - 常春さん» お忙しい中コメントしていただきありがとうございます!!全然謝らないでください!読んでくださってるだけで光栄すぎるくらいです。お体におきおつけてお過ごしください (11月8日 22時) (レス) id: f644c360f0 (このIDを非表示/違反報告)
常春 - コメ返信、小説の更新ありがとうございます。最近少し忙しくてあまり占ツクを開かなくなってしまったのでコメント等が出来ませんでした。申し訳ないです。そして今回もとても面白かったです。これからの展開が楽しみです。 (11月6日 0時) (レス) id: 18eaca2ace (このIDを非表示/違反報告)
Non - 常春さん» はい!難しくて最新率が落ちスイマセン。気合いいれてがんばります!そしていつも温かいコメントありがとうございます!!本当に励まされております (10月31日 1時) (レス) id: f644c360f0 (このIDを非表示/違反報告)
常春 - コメ返信、小説の更新ありがとうございます。いよいよ懐玉 玉折編ですかね?ぶっちゃけ懐玉 玉折編が一番好きなので楽しみです。nonさんもお身体に気をつけて下さいね。 (10月23日 0時) (レス) @page27 id: 18eaca2ace (このIDを非表示/違反報告)
non - 常春さん» お久しぶりです!まだ読んでいてくださったと知って本当に嬉しく思います!いつも励ましてくださりありがとうございます。本日はまだ完成していなく更新は明日になると思いますがまたお暇があれば読んでください!!常春さんも体調に置きおつけてくださいね^^ (10月20日 0時) (レス) id: eb03765b50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Non | 作成日時:2023年9月27日 1時