土曜日の夜 ページ22
父の回復力は驚異的で、1週間の入院の予定が5日間に短縮され、土曜日には退院することになった。
日曜日にソウルに戻ってもよかったのだけれど、日ごろ働きづめの如月に日本での休暇をあげたくて、予定通り月曜日に帰ることにした。
土曜日の夜、夕食後のお茶の時間に、如月に声をかけた。
「明日1日お休みをあげたいの。如月はいつもほんとによく働いてくれているから。たった1日で申し訳ないんだけど…」
私の言葉に、如月は僅かに片眉をあげた。
「私に休暇を?お嬢様、そんなお気遣いはなさらずともよろしゅうございます」
「いえいえ。たまには仕事のことは考えず、ぼーっとするなり、好きなことをするなり、買い物にいくなりして欲しいの。羽を伸ばしてきて欲しいのよ、如月」
如月はすぐに返事をしなかった。
しばらくしてから、美しい(そう表現するしかなかった)微笑を浮かべた。
「かしこまりました。お嬢様のご命令と思って、明日1日お休みをいただきます」
「よかった!予定通り月曜日にソウルに戻るから、よろしくね」
「かしこまりました」
お茶のおかわりを淹れてもらいながら、私は訊いた。
「そういえば、今日はジェジュンの台湾ライブだったわね。うまくいったのかな」
「それはもう大成功だったようでございますよ」
「ならよかった」
「ジェジュン様はお嬢様の恋人でいらっしゃるのに、彼のSNSを追わないのはどうしてなのでしょう?」
「今さら私に訊くの?」
「申し訳ございません」
「とにかく、苦手なの。面倒なのよ。面倒なことは、如月がかわりにやってくれるから助かってるわ」
「さようでございますね。私はお嬢様の執事でございますから、命令とあらばどのようなことでもいたします」
「人使いが荒くて申し訳ないと思ってるの。だから、明日のお休みはのんびりしてきてね」
「恐縮です…」
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alexis(プロフ) - 桃子さん» なるほど!さすがです!キシャラギくん(≧∇≦)b (2019年5月15日 12時) (レス) id: d8faaba8f4 (このIDを非表示/違反報告)
桃子(プロフ) - alexisさん» クレカのサインのことはすっかり忘れてました〜 主人公は外国によく行くからサイン慣れしているはずなのにね。たぶん、如月君は日本語のサラサラサインを考えてくれたのかも。 (2019年5月15日 8時) (レス) id: 540ae2064d (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - サイン…て、カードとかの支払いですることありますけどもージェジュンさん?ヒロインはきっと筆記体でサラサラっと書いちゃったんですねー (2019年5月14日 20時) (レス) id: d8faaba8f4 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 桃子さん» 引っ越しの後片付けで終わりましたチーン(-ω-;) 更新、嬉しいです♪ 妄想…物語。。。素晴らしいストーリーを読んでると毎回、思いますよー想いは真実を引き寄せる…と。現実から目をそらせないほどの信ぴょう性……妄想は想像を超えていきますから! (2019年5月11日 0時) (レス) id: d8faaba8f4 (このIDを非表示/違反報告)
エリカ(プロフ) - 桃子さん♪お返事有難うございました~♪アナザ~スカイ観てました!(笑)JJ が春の桜より眩しかった!(笑)もって生まれた愛されキャラで何もかも上手だけれどそれ以上にブレることなく謙虚に努力し続ける姿がより眩しい人!輝き続けるJJ万歳! (2019年5月10日 23時) (レス) id: 1d7062e30d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桃子 | 作成日時:2019年4月20日 0時