Only Love Part 35

とばっちり ページ40

「また日本語のスキルがあがったね、すごーい」

「いや別にすごくないし」

「ジェジュン、1週間キンヨク頑張ったね」

「楽勝だよ」

「すごいすごい。ごめん、ボキャブラリーが貧弱で」

Aはまだ笑っている。

すごく機嫌がいいみたい。

ますます期待しちゃうな。

俺はダイニングへとゆっくり歩いて行きながら、Aの形のいいヒップに見とれていた。

ランチは静さん渾身の和食だった。

何を食べても美味しい！

ほんとに日本の料理って、見た目もきれいで繊細で美味しくて感動する。

「美味しいわ。静さん、また腕をあげたんじゃない？」

俺が思っていたことをAが言ってくれた。

「ありがとうございます。おふたりがお留守の間に、いろいろと試行錯誤していました」

静さんは相変わらずきれいなビタミンカラーのエプロン姿で、Aに褒められて、満面の笑みを浮かべた。

「さすが！これなら麗子さんも合格点出してくれるわ」

Aのオンマの名前を聞いて、俺は突然思い出した。

「あ！Aのアッパのこと。手術上手くいってほんとによかったね。安心したんだよー」

「ありがと、ジェジュン。私も安心しちゃった。父は元気な人で滅多に病気なんてしなかったから…」

「うん、そうだね。俺のオンマもアッパもわりと元気。人間って、元気なのが一番だよね」

「うん、私もそう思う。ジェジュンもお願いだから身体を大事にして、病気とか怪我とかしないようにして？」

「俺？俺は丈夫だから心配いらないよ」

「心配なのは煙草。できればやめて欲しいな。お酒も飲みすぎは駄目だからね」

「えー」

とんだとばっちりが来てしまった。

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