Only Love Part 35

意見を聞かせて ページ18

「やだな、ふたりとも。わかるでしょ？彼はスーパースターだから、結婚したらファンが怒るの」

「そういう理由？」

「世の中のスーパースター、いくらだって結婚してるだろ」

恵美は困惑していたし、雄介は呆れていた。

芸能人と付き合ったことのないふたりにわかるわけないでしょ。

そう言いたいのをぐっと我慢して、にっと笑ってみせる。

「それ、やばくない？女には子供を産む賞味期限があるし。Aとジェジュンの子供なら、めっちゃ可愛いと思う」

「結婚すればいいじゃん。ファンならきっとわかってくれるって。俺ならさっさと子供作って出来ちゃった結婚するけどなあ」

ふたりとも、言いたいこと言って…

「わかったわかった。考えとく。あ、それより、WWWのジャケット写真、見てくれた？雄介」

「もちろん。YUKIRUって誰だ？って思ったけど、Aのことだよな。かっこいい写真撮れたじゃないか。誇らしいよ」

「やった〜 雄介に褒められると嬉しさが格別！」

「幸田先生が１０枚買ってたよ。その1枚を俺にくれたんだ」

「知ってる。先生がそう言ってた。売上ランキングに貢献したいって」

「ほんと、幸田先生っていい人だよなあ。A、アシスタントになれてほんとによかったな。どんどん写真の腕をあげてるし」

「あたしもAが誇らしいよ。これからもジェジュンの写真、いいのたくさん撮ってね」

恵美もそう言ってくれた。

あの話を切り出すなら今かな。

私はビールを一口飲んでからふたりに顔を向けた。

「ちょっと意見を聞きたいんだけど」

「何？」

「撮影される側の仕事が入ったの。で、一昨日撮影してきたんだけど、これからも被写体になった方がいいかな。自分の撮影の仕事に支障が出るかもしれないし、ちょっとわからなくて」

すぐに反応したのは、むろん、雄介の方だった。

「もちろん、いいに決まってるだろ。Aはモデル並みの体型してるし、ルックスもいいし」

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