承諾 ページ36
結局、ジェジュンは私の帰国を承諾してくれた。
幸田先生の所にも美容院にもネイルサロンにも行きたいと言ったら、３泊のお許しが出た。
その３日間はみっちりアルバムタイトル曲のＭＶの撮影で、どうやら私がソウルにいても絶対に会えないと観念したようだった。
それに、ピルがなくなるのは凄く困ると思ったみたい。
私はちょっと冗談で
「飲むのやめてもいいよ。ジェジュンがゴムを着けてくれるなら。持ってるでしょ？」
と言ってみた。
「ごめん、A。俺、いまさら全く自信ない。Aのお腹の上に出すのも自信ないよ」
大真面目に返事をするジェジュンに、思わず笑ってしまった。
「なんで笑うのぉ。俺、最後にゴムつけたのいつかだったか忘れた。Aと付き合って、昔の苦労を忘れちゃったなって思って」
「昔の苦労？」
「盛り上がったらゴム持ってなかったとか、お腹の上じゃなくベッドにこぼしちゃったとか、いろいろ」
私はジェジュンの相手の女性を想像したけれど、あまり不快ではなかった。
自分に自信が持ててきたのかな。
「だから、いっぱいもらってきて？Aにばっかり負担かけて申し訳ないんだけど」
ああ、ちゃんとそういう風に思ってくれてるんだな。
私は返事をするかわりに、思い切りジェジュンを抱きしめた。
ジェジュンと深い仲になって、もう何度も一晩中愛し合ったけれど、完徹は初めてだった。
私もジェジュンも、本当に一睡もしなかった。
朝、６時になるとジェジュンはベッドを出てシャワーをして、服を着た。
「何か食べて行く？」
私が訊くと、「コーヒーだけちょうだい」と言った。
急いで服を着てキッチンに立つと、音に気が付いた如月が起きて来てくれた。
如月がいれてくれた温かいコーヒーを飲んで、ふたりでほっと一息ついてしまう。
「今日もスケジュールびっしりなんでしょうね」
「そうだなあ。レコーディングスタジオに入り浸りだよ。俺の声でコーラス部分を重ね録りしたり、いろいろやることあるし」
「そっか。ちゃんと食べて、バテないようにして？」
「うん。ありがと」
７時にはソンジュさんが迎えに来て、ジェジュンは帰っていった。
ジェジュンが帰る時はいつだって寂しい。
でも、今回は自分も日本に帰ることがわかっていたせいか、それほどでもなかった。
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桃子(プロフ) - alexisさん» コメありがとうございます！さきほどPart32に突入しました。韓国男子って、いろいろ違うんですねえ。やっぱり男は日本人が一番だわ。あ、JJは別だけど…(^^ゞ (2017年3月26日 18時) (
レス) id: a84791e757 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 桃子さん» ちょと前を遡って…から追い付いたんですが、また初めから読もうかな( ´艸｀) と、、、あは！ジェジュンにバレてますが、ホントに韓国男子…てか、日本人には理解が出来ないことに、職場の同僚とも男性なら食事も出来ないんですよぉ…苦笑。 (2017年3月26日 17時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
桃子(プロフ) - alexisさん» 私も以前の章を読み直しながら続きを書いています。何しろ書いたことをすっかり忘れるので(笑)時々矛盾を発見してこっそり書き直すこともあります。キャラクターのブレはないようにしていますが、なかなか難しいですね。。。 (2017年3月25日 20時) (レス) id: a84791e757 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 桃子さん» ちょと遡って復習しながら読み直していました！登場人物のきちんとしたキャラクターに改めて唸るばかりです！わ…私がコメントし過ぎて他の方がしづらいのかもしれないです…^_^; みなさん、はじゅかしいのかも……。キシャラギ君、ホントに魅力的ですね！ (2017年3月25日 20時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
桃子(プロフ) - alexisさん» いつもコメントありがとうございます。コメくださる方がほとんどいないので、本当に励みになります。重ねて感謝！如月君は自分で書いていても楽しいです。まだまだ何かありそう…(笑) (2017年3月25日 10時) (レス) id: a84791e757 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃子
| 作成日時：2017年3月6日 21時
