がっかり ページ12
ダークスーツ姿のジェジュンを見るのは、１００日記念日以来だった。
私がいつもどおりの対応をするのを見て、ジェジュンは
「やっぱり知ってた？」
と言って苦笑した。
「チソンさんの結婚式でしょう？如月が教えてくれたわ」
「そうだと思った」
あれ？
ジェジュン、あんまりお酒飲まなかったのかな。
ご機嫌だけれど、酔っている様子は全くない。
私の肩をふわりと抱いて、リビングへと歩く。
部屋の入口で、ふと、立ち止まった。
「そうだ、Aは俺のネクタイほどくの、好きなんだよね？ほどいてくれる？」
いきなり言われて、私の心臓が一気にばくばくした。
そんな状態の私の前にさらにぐっと近づいて、少し顎をあげるジェジュン。
私はネクタイの結び目に手をかけたのだけれど、細目のネクタイのきっちりしたウィンザーノットは、すんなりとほどくことができなかった。
「どうしたの…？A、俺をじらしてるわけ？」
「そうじゃないってば。ネクタイがしっかり結んであるから…」
「ほんとかなあ」
ジェジュンが私をいじめるので、私は思わず逆襲していた。
「これ、誰が結んだの？ジユンさんかな」
「まさか。俺が自分で結んだ。心外だっ」
そうは言ったけれど、目を見たら全く怒っていなかった。
よかった…
それにしても、ジェジュン、また日本語のスキルがあがってる。
感心しながら、目の前のネクタイに集中した。
ほどなくネクタイがするりとほどけたので、それをジェジュンに手渡した。
「なんだ、がっかり」
「なにが？」
「この間みたいに、ネクタイをひっぱって、キスしてくれるのかと思ってた」
「やだ、それを期待してたのか」
「Aのバカ」
そう言って少し頬をふくらませた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桃子(プロフ) - alexisさん» コメありがとうございます！さきほどPart32に突入しました。韓国男子って、いろいろ違うんですねえ。やっぱり男は日本人が一番だわ。あ、JJは別だけど…(^^ゞ (2017年3月26日 18時) (
レス) id: a84791e757 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 桃子さん» ちょと前を遡って…から追い付いたんですが、また初めから読もうかな( ´艸｀) と、、、あは！ジェジュンにバレてますが、ホントに韓国男子…てか、日本人には理解が出来ないことに、職場の同僚とも男性なら食事も出来ないんですよぉ…苦笑。 (2017年3月26日 17時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
桃子(プロフ) - alexisさん» 私も以前の章を読み直しながら続きを書いています。何しろ書いたことをすっかり忘れるので(笑)時々矛盾を発見してこっそり書き直すこともあります。キャラクターのブレはないようにしていますが、なかなか難しいですね。。。 (2017年3月25日 20時) (レス) id: a84791e757 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 桃子さん» ちょと遡って復習しながら読み直していました！登場人物のきちんとしたキャラクターに改めて唸るばかりです！わ…私がコメントし過ぎて他の方がしづらいのかもしれないです…^_^; みなさん、はじゅかしいのかも……。キシャラギ君、ホントに魅力的ですね！ (2017年3月25日 20時) (レス) id: c45450e957 (このIDを非表示/違反報告)
桃子(プロフ) - alexisさん» いつもコメントありがとうございます。コメくださる方がほとんどいないので、本当に励みになります。重ねて感謝！如月君は自分で書いていても楽しいです。まだまだ何かありそう…(笑) (2017年3月25日 10時) (レス) id: a84791e757 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桃子
| 作成日時：2017年3月6日 21時
