ブイロクBUSAIKU!? (ページ7)

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元気が出る魔法 yellow ページ7

『はぁ…』

ため息をつくと幸せが逃げるって言うけど、つい出てしまう。
久しぶりに仕事でやらかした。
頭の中では、終わったことだし次こそって思うけど今は誰にも会いたくない。
ひとり寝室に引きこもる。

「ただいま〜
　A、帰ってないの？」

遠くで准くんの声がする。
返事をする気力はない。

ガチャって寝室のドアが空いて電気がついた。

「いた。」

准くんが近づいてくるのが分かる。
でも、こんな顔見せたくないし、振り返れない。

ぎゅっ

後ろから抱きしめられた。
准くんの優しいにおいがする。
力強い腕にすごく安心する。

ちょっと落ち着いてきたかもって思ってると、ぎゅーって力を入れられる。

『准くん！？』

ぎゅー

『准くん、くるしいよ〜』

でも、准くんはわたしを離さないで笑ってる。

「元気出た？」

『うん、ありがとう。』

ぱっと准くんが離れた。
安心してたぬくもりがなくなったのが寂しくて、振り向くと、

ちゅっ

「やっとこっち向いた。」

って准くんがおでこをつける。

「ふふ、Aホットミルク飲まない？」

『…飲む。』

「だと思った笑」

准くんはもう一回わたしをぎゅって抱きしめてから、立ち上がった。