ブイロクBUSAIKU!? (ページ45)

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末っ子感 yellow ページ45

久しぶりに准くんも私も早く仕事が終わって、ふたりきりのゆったりした時間が流れる。
トイレから帰ってきて、スマホが通知を知らせて光ってた。
なんだろうと思ってみると、幼馴染から連絡が入っていた。
久しぶりの幼馴染とのLINEにトークが軽快に続いていく。

しばらくして、准くんをほったらかしにしてたのに気がついた。
顔を上げると、少し遠くから准くんがじっとこっちを見てた。
目が合うと、すぐに逸らされて准くんの視線はテレビに移る。

『准くん、ごめんね。』

「別にいいよ。」

准くんはこっちを向かない。
私から見える横顔の口がとがってる。

『准くん。』

末っ子感だだ漏れの准くんに笑いを堪える。

「…なに？」

ワンテンポ遅れて一応返事はしてくれる。
准くんに気づかれないようにこっそり近づく。

『准くん、えいっ。』

全然見てくれない准くんに後ろから近づいて、髪の毛をわしゃわしゃした。

「え、ちょっとA。」

私の突然の暴挙に准くんが戸惑った声をする。

「ちょっとAやめて。」

って言って准くんに手を掴まれた。
准くんが後ろを振り向くすきを狙って、准くんのほっぺにキスをする。

ちゅっ

少し目を見開いて驚いてる准くんをまっすぐ見つめる。

『准くん、せっかくふたりきりなのにスマホいじっててごめんね。
　これで許して？』

准くんはちょっと赤くなりながら、笑った。

「じゃあ、もっかいちゅーして？」