ブイロクBUSAIKU!? (ページ24)

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給湯室 orange ページ24

私の二個上の三宅先輩は人懐っこくて周りの人から慕われてる。
私はそんな明るい先輩が好き。
でも、誰とでも仲良く話している先輩の本心は全然見えてこない。

今日も三宅先輩に頼まれて、来客に出したお茶を下げて、給湯室で片付けをしていた。
大体こんなものかなって思い、給湯室から去ろうとすると、突然出てきた腕に帰り道を塞がれた。

「まだ時間あるよね？」

っていつもと違って少し威圧的な三宅先輩の雰囲気に圧倒される。
思わず後退りをするけど、狭い給湯室だからすぐに背中に壁を感じた。

三宅先輩が私の正面に立って腕で逃げ道を奪う。
先輩の真剣な瞳に見下ろされ、動くことができない。
先輩はそのままもう片方の手で私の顔を自分の方に向けた。

三宅先輩の顔が近づいてくる。
キスされるって思って目をつぶったけど、唇に待ってた感触はない。
ゆっくり目を開けると三宅先輩と目があった。

「期待した？」

三宅先輩は意地悪に笑ってる。

『そんなことないです。』

って言おうとしたけれど、その声は、

「じゃあ、俺のこと嫌い？」

って言う三宅先輩に遮られた。
何も言えずにいると、さらに、

「俺のことどう思ってんの？」

って追い打ちをかけられる。

『好き…です。』

正直に言うと、三宅先輩は満足そうに笑ってから、

「俺も、Aのこと好きだよ。」

今度は優しく唇が重なった。