ブイロクBUSAIKU!? (ページ12)

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知るチャンス blue ページ12

仕事で色々あって、ミスを押し付けられた。
わたしじゃないって言ってやりたかったけど、言えなかった。
ミスを押しつけた先輩にも、何も言えなかった自分にもすごくイライラしてた。

『昌、今日仕事で…』

昌に話を聞いてもらった。
真剣に話を聞いてまさは、

「確かにそれは先輩が悪いけど、Aもこうすればよかったんじゃない？」

って言った。

『それってわたしが悪いってこと？』

「そうは言ってないけど。」

目の前で昌が困った顔をしてるのが分かる。
昌は悪くないのに、どんどん嫌な言葉が溢れてくる。

『そう言ってるじゃん。
　どうせ、くだらないって思ってるんでしょ。
　もういいから。』

「ちょっと、A。」

部屋を出て一人になる。
少し落ち着くと、昌の困った顔が浮かんできた。
思い出せば、昌は何にも悪くないし、むしろ優しかったし、言ってたことも正しい。

謝らなきゃって思って部屋に戻る。

『昌ごめんね。
　仕事のこともあってイライラしてた。
　昌は悪くないよ。
　真剣に考えてくれたのに本当にごめんなさい。』

「もういいのか？」

『うん。』

「俺が良くないから話して。」

『もう大丈夫だから。』

「俺はちゃんとAのこと知りたい。
　Aが何が嫌だったのかちゃんと知りたい。

　この先もずっと一緒にいたいから。」