孤独な少女 6話 ページ6
革で出来た鞄を持ち、教室へと向かう
自意識過剰かは分からないが、さっきから
他の生徒達にこっちを見られている気がする
なんでだろう、と原因を考えながら教室の扉に手を掛けた
ガラッ
来る時間が遅かったせいか、今日は人が沢山いた
クラスメイトの反応は様々だった
目を見開く者
悪態をつく者
睨んでくる者
私、なにかしたっけ？
とりあえずスルーして、席につく
それからしばらくの間は大人しく本を読んでいた
読むのに熱中していた私はこちらに近づいてくる人物に気が付かなかった
ガン、と椅子が揺れた
いや、揺れたどころじゃない
こちとら倒れそうになったぞ！？
一体誰だ、と思い渋々顔を上げる
.....見なきゃよかった
私の視線の先にはゾムがいた
ゾム「ハッ！ロゼを虐めたくせに、よく登校
できるなぁ！生徒達は全員、ロゼの味方やで？」
なぁ、と彼がクラスメイトに声を掛けると、
私に向けて罵声が飛んでくる
なるほど、恐らくロゼリアが生徒達に言ったのだろう
男子だけでなく、女子までもが彼女の味方をしていた
まぁ生徒会側につくのは当たり前か
モブ「サイテー！」
モブ「ヴィランドル家がなんだ！虐めたのには変わりないだろう！」
モブ「二週間も仮病で休んでやがって」
挙句の果てには、殴りかかろうとしてくる人もいた
.....馬鹿馬鹿しい
状況証拠は？
ロゼリアの話しかないだろう？
ナイフの件だって、お前ら生徒会は誰も見ていなかっただろう
はぁ、とため息が出る
こんな奴らが私と同じ貴族だなんて....
死ぬ程嫌だ
ゾムだって、前世の頃の仲間だが、今は関係ない
自らの身に危害を加えられたら敵とみなす
冤罪なら尚更
教室から出よう
こんな腐った奴らと一緒に居たら私まで腐ってしまう
そう思い、席から立った
ゾム「なんや、逃げるんか？」
無視して歩き出した私に、足を引っ掛けようとしてくる
それを飛んで避ける
一回転して、扉の前に着地する
唖然とするクラスメイト達
『それではご機嫌よう、皆様』
にこり、と笑顔を浮かべた
勿論、悪役らしい絶対零度の笑みで
お辞儀をして、教室から出た
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粉 - 気になる… (2023年3月5日 10時) (
レス) @page22 id: 0d9ed1badc (このIDを非表示/違反報告)
1国の33民 - 続き気になりすぎて夜しか寝れません!!!更新待ってます！ (2022年12月25日 21時) (レス) @page22 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
ロア - 面白いですね!!!!!!!!!!!頑張ってください。！！これからの展開が気になりますね!!! (2022年11月6日 13時) (レス) @page22 id: f71c6b27b8 (このIDを非表示/違反報告)
るな - 初コメ失礼します！めちゃくちゃこの物語面白すぎて( ´ཫ` )更新待ってます！！お願いします…！！！ (2022年9月4日 13時) (レス) @page22 id: f100bc9df8 (このIDを非表示/違反報告)
あしん - 初コメ失礼します！！めっちゃくちゃ展開がどうなるのかと興味津々です！続きまってます！！ (2022年9月3日 8時) (レス) id: 71ec6c11e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：笹だんご | 作成日時：2021年9月6日 21時
