【wrwrd】敵対している人間界の魔法学校に入学した魔王サマ (ページ2)

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第一部　第一章　人探し　第一話ページ2

※ちょっとした説明

夢主が人間界へ行く時や、魔王城から出る時は幻術を使って変装している
↑容姿はご想像にお任せ致します

魔王として人間の前にいる時や、魔王城に居る時は容姿は固定です

誠に勝手ながら申し訳ありません

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『.....それで？』

上質な素材でできている椅子に座り、執務机の上で手を組む彼女はA・ギルト

そして彼女はかの有名な【冷酷の魔王シュピーゲル】である

癖が全くなく、サラリと揺れる白銀の髪は女神と見誤う程美しい

それに加え、瞬(まばた)きの度に上下するその白く贅沢なまつ毛は彼女の瑠璃色の瞳によく映える

そんな彼女と正面から向き合う悪魔の角(ツノ)が生えた兵士の頬はやや紅色に染まっている

「に、兄さん様がwrwr国へ偵察へ行ったっきり行方不明だとの報告がありました。」

背筋をピンと伸ばす兵士を真っ直ぐ見つめ、ゆっくりと瞼(まぶた)を閉じた

『はぁ....。どうせ任務先でゆっくりしているんだろう。彼の事は私に任せろ。』

下がってくれと一言告げると、ぎこちなく一礼をして執務室から去って行った

一人静かな部屋で背伸びをするAはそっと呟く

『....取り繕うのはいつまで経っても慣れないな』

執務机の隅(すみ)に置かれた色あせた木製の写真立てを指でそっとなぞる

Aのその仕草は、まるで愛しい恋人に触れるような手つきだった