友達 7話 ページ8
『その噂は...本当です』
チノ「は？デタラメやないの？」
『はい、本当です』
嘘はついてないよ
だって記憶が戻る前は感情が無かったもん！
チノ「じゃあなんであんな反応したん？
おかしいやろ！」
『いいえ。本当です。でも、私だって人間です。多少の感情の左右はありますよ？』
チノ「分かった。その噂は信じる。
で、気を取り直して自己紹介するな！
俺はチーノ！よろしくな！」
『A・ヴィランドルと申します。
以後お見知りおきを』
どちらからか手を差し伸べ握手を交わす
(本当は顔を見るだけで充分だったんだけどな)
チノ「これからよろしくな！」
『え？よろしく？』
チノ「え？俺もう友達だと思っとったんやけど、ごめんな？」
申し訳なさそうに握手していた手を引っ込めようとした
だが私はそれを見逃さなかった
ガシッとチーノの手を掴む
チノ「え！？何を」
『えっと、その...友達...作った事無くって、あの、よろしくお願い...します』
(ヤダもう罰ゲームかよ！顔から火ぃ出るわ！)
チノ「よろしくな、A！」
笑った彼の顔は真っ赤だった
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
チーノsaid
今日は入学式だからと張り切って早起きして来た
まぁ、女子達がうるさいからっていうのもあったけど
一番乗りだ！とワクワクしていたが、どうやら違ったようだ
窓側の一番後ろの席で誰かが本を読んでいた
開けっ放しの窓からは少し風が入ってきて
サラサラとその誰かの髪の毛を揺らす
(綺麗...)
そう思った
それと同時に懐かしい、と思った
ん？懐かしい？
彼女とは初対面のはずだが...
興味を持った俺は音を立てない様にそっと近づいた
本を読むことに集中しているのか全く気付かない
話しかけると面白い反応をした
その反応を見て俺は疑問を抱いた
(たしか彼女は感情が無いって有名やけど、
ホンマか？)
感情を持たないなんて有り得ない
そう思って話しているといきなり喧嘩を売ってきた
俺は吹き出しそうになった
いやマジで
彼女の事をもっと知りたい
女に興味を持ったのは生まれて初めてだった
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笹だんご(プロフ) - アフィリーさん» コメントありがとうございます！更新のペースが上がるように頑張ります！ (2021年9月4日 11時) (
レス) id: f3cbb48644 (このIDを非表示/違反報告)
アフィリー - 応援しています!!!!更新楽しみにしてますね！頑張って下さい!!!!!!! (2021年9月4日 10時) (レス) id: 50c0e2bb74 (このIDを非表示/違反報告)
亜月夜/愛叶愛(プロフ) - 笹だんごさん» 頑張って下さいね (2021年9月3日 18時) (レス) id: 807de83294 (このIDを非表示/違反報告)
笹だんご(プロフ) - 亜月夜/愛叶愛さん» コメントありがとうございますぅぅぅ！一日一話更新できるように頑張ります！ (2021年9月3日 18時) (レス) id: f3cbb48644 (このIDを非表示/違反報告)
亜月夜/愛叶愛(プロフ) - ロゼさんそれはちょっと心が。愛されたいんだったら努力すればいいのに.......神作品有難うございます。更新待ってます。頑張って下さいね (2021年9月3日 17時) (レス) id: 807de83294 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：笹だんご | 作成日時：2021年8月17日 16時
