【wrwrd】来世で再会する約束したけどさぁ、乙女ゲーの世界で再会はナイでしょ！

無理ゲーは諦めの選択肢しか無い　17話 ページ19

私はヒロインのロゼリアに連れられて会議室に入ってった


なんかめっちゃ嫌な予感するんだけど！？




ロゼ「なんで...？なんで悪役のアンタが
フラグ立たせてんの！？シナリオ通りなら
上手く仲良くなれる筈なのに！」



シナリオ、この言葉を聞いて確信した



(彼女も転生者だ！)



さてどうする


自分も転生者だとばらすべきか？


それとも知らないフリした方が良いのか？



ロゼ「黙ってないでなんとか言いなさいよ！」



『ちょっと待ってよ、今考え事してんの！』



おっと、素が出てしまった


まぁいっか！


どちらにしろ、この様子だとヒロインは私を嵌めに来るだろう



そうなると完全に敵だ




『君、転生者でしょ？』



ロゼ「な、なんで...」



『悪いけど、私は悪役になるつもりなんて
ないから。あ、もし私を嵌めようとしたら敵だとみなすから、よろしくね！』




ヴイランドルが身に付けた技術を使って
氷点下の笑みを浮かべる



ロゼ「なら、ヒロインなりにも方法があるのよ！」




あ、もしかしてカッターキャーするつもり？



読み通り、ポケットからカッターを出す



『させるかよっ！』




重心を一点に集中させて床を蹴る




彼女との距離を一気に詰めて、カッターを持っていた手を握る




ロゼ「！嘘でしょっ！」




『これでも前世では立派に幹部やってたもんでね』




だが、ロゼリアはニヤリと笑いカッターから手を放した



カッターはカシャンと音を立てて床に落ちる




(諦めたのか？)



私はそう思ったが、どうやら違った様だ




ロゼ「キャッ！な、なにをするんですかっ！？」



そう言った彼女の声はよく響いた



『どういうつもり？』



ロゼ「この世界では私がヒロインなの、邪魔しないでね」



ぼそりと私に呟いた



その時、バタバタと足音が聞こえて来る



(あぁ、やってしまった)



この時に、私は察した



やっぱり私は悪役確定なのだと




グル「どうしたっ！」


彼らから見たら、この状況は恐らくこうだ



私がカッターを持ってロゼリアに何かしようとした
　 ↓


でも、それが何らかの形で失敗に終わった


　 ↓


そして私がロゼリアの手を掴んだ




はいもうこれで完璧よ



グル「...A、何をしている(クソ低音)」



運悪く、生徒会メンバーほぼ全員が揃っている


(これマジ無理ゲーじゃんっっっ！)

悪役確定演出(笑)　18話→←糸目の人って怒ると大体怖いよね　16話

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