第三話 ページ4
『なぁクソ親父』
「A、いい加減その呼び方どうにかならないのか？」
『花塚高校って本当にここか？』
父の一言を華麗にスルーして目の前の建物を眺めた
一言で言うならば....
『バカでかいんだけど』
本当に高校なのか？と疑いたくなるくらいでかいのだ
いつも黒塗りの乗用車ではなく、わざと一般のレンタカーでここまで送ってもらったのだ
いや、だって１日目から目立つような事はしたくないし
まぁどうせ明日からは徒歩だけど
『そういえばさ、ペ神もこの学校に勤めてるんじゃないっけ？』
本名は
確か...保健医だったかな？
それでしんぺい神って呼ばれてるんだっけ？
なんか医者がどうのこうのって話してたから他にも資格持ってるのかな？
まぁいっか、今度聞けばいいし
「A、ここからは俺は入れない」
『え？何故に？』
「ここ、花塚高校は実質我々組の支配下と言ってもいいんだ」
は？なにそれ私初耳なんだが
『え？え？それめちゃめちゃ大事な事だよね！？なんで言ってくれなかったん！？』
「いやー.....ほら、な？父さん忙しいし」
『ウソつけぇ！暇なら娘の送迎について来ないだろうが！』
「悪かったって。だからお詫びにこれやる」
車のトランクを開けたと思ったら何かをこっちに投げた
「それ、没収してたお前の武器。何かあったら躊躇なく使え。
あ、不良に絡まれた時も脅しで使っていいぞ」
『ありがたき幸せでございますお父様！！』
ノリノリで茶番をしながらも愛用の武器をくるまれた布から取り出した
包まれていたのは......
竹刀ってあれだよ？剣道で使うアレ
でも、これはただの竹刀じゃない
本来の軸となる部分には鉄の棒が組み込まれていて、打撃が数倍の重さになる
つまり、ダメージが増す
ただ、デメリットもある
鉄は言わば金属
重さが半端ない
その為スピードだったりスタミナの消耗が激しい
でもまぁその辺はどうにかなるし、普通に使いやすい
『じゃ、行ってくるね中年親父(47)』
「あ....うん、まぁ元気でな(？)」
元気でなって、一生の別れじゃないのに
あと数時間経てば帰るんだけど
私の偉大なる慈悲(？)によりツッコむのはやめにした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 44人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
fgr120hzs(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！頑張ってください！ (2022年1月5日 23時) (
レス) @page8 id: d587e0399d (このIDを非表示/違反報告)
あー - 突然ですけど、めっちゃこの話、好きです！！このタイプの話どタイプです！夢主ちゃんの性格もめっちゃ好きです！頑張って下さい！！ (2022年1月4日 12時) (レス) @page4 id: e43b3fdd19 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：笹だんご | 作成日時：2021年12月31日 23時
