【我々だ】処刑は嫌なので忠誠を誓います (ページ10)

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仲直り２　　９話ページ10

トン「口説くんやったら二人っきりの時にせい！」

エミ「なっ！？べ、別に口説くつもりじゃ無かったんです！」

エーミールさんは真っ赤になって誤解を解こうとしていた

面白い人だなぁ

私達はしばらくお喋りを楽しんでいたが、作戦の決行が早朝という事でそれぞれの自室に戻ろうとする

チノ「また明日ですねAさん、おやすみなさい」

他の人達も挨拶をして部屋を出る

作戦が終わって国を出たらもうお話出来ないのかな

寂しい、その感情が顔に出ていたのかまだ部屋に居た大先生に話しかけられる

鬱「どしたん？Aちゃん、あ！もしかして俺達と話せるのが今ので最後だと思って寂しくなっちゃった？」

ニヤニヤしながらそう聞いてくる

A「そうですね、少しは寂しいですよ？
少しは」

少しという単語を強調しながら答える

鬱「へぇ〜なんだか素直やね♡でもそれに関しては心配要らんよ」

A「それはどういう意味ですか？大先生」

鬱「作戦が終わったら分かるよ。そや、
Aちゃん、それまでに覚悟決めといた方がええよ」

覚悟？

何のこっちゃ

鬱「じゃね、おやすみ〜Aちゃん♡明日
時間通りに起きれんかったら襲いに行くかんな！」

A「結構です！」

バタンと扉が閉まる

...明日は絶対予定より早く起きてやるっ！

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

鬱side

背中を扉に預け、持たれ掛かる

鬱「本気だったんやけどな。あっ、そや！
予定より早よ起こしにいって驚かせたろ！」

彼は自分の口角が上がっている事に
気が付かなかった

～次の日～

鬱「おっはよー！起きて....え？」

部屋の中はもぬけの殻だった

鬱「え？ちょ、Aちゃん？どこ？」

キョロキョロと周りを見てもいない

それどころが気配すら無い

(まさか...裏切った？)

そんな考えも頭によぎる

耳元のインカムに手を当てる

ｼﾞｼﾞｯ

ロボ「おー、大先生どうしたん？」

ロボロは早朝にも関わらず元気だ

鬱「Aちゃんは？」

ドクドクと心臓の音が耳まで聞こえた気がした

ロボ「ん？あぁ、あの子ならもう出てったよ？」

予想外の言葉だった

鬱「作戦を決行しに行ったってこと？」

ロボ「おう、たった今」

(なんだ、びっくりした...)

あの子が裏切った訳ではない、という事に安心している自分がいる

ロボ「あの子がどうかしたんか？」

鬱「いや、なんでもない」