【我々だ】処刑は嫌なので忠誠を誓います (ページ26)

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家族　24話ページ26

医務室の扉を遠慮なしに開ける

A「こんにちわ〜、治療されに来ま..」

医務室に入った私とらっだぁは目を見開く

？「今別の怪我人も居るからちょっと待って...！」

チラリとこっちを見た彼は固まる

ひと「？ペ神どうしたの？」

何も知らない皆が首を傾げる

A「ぺ、神？なんでここに？」

恐らくだが、その時の私は凄い顔をしていたと思う

ペ神「...久し振りだね、A、らっだぁ」

こっちにおいでとでも言うように両手を広げる

A「ぅ、ペ神、あいだがった〜(泣)」

タックルする勢いで私とらっだぁはペ神に抱き着く

ペ神「ちょ、苦しいよ二人とも！」

グイグイと引き剥がそうとしてるけど、そんなもんお構いなしだ！

より一層、抱き着く力を強める

ゾム「なんや、お前ら知り合いだったんか？」

何を思ったのか、ゾムがペ神と私を引き剥がしながら尋ねてくる

A「うん！ペ神は私達の命の恩人と言っても過言ではないね！」

涙を拭き取りながら答える

らだ「まぁ恩人でもあるけど、どちらかと言うと家族の方が近いかも」

A「確かに！」

私達には家族が居なかった

小さい頃に境遇が一緒だったらっだぁに出会った

でも、私もらっだぁも物心つく頃には売り飛ばされ、地獄の様な所で過ごしてきた

そんな私達を助けてくれたのがペ神と...もう一人の家族だった

ひと「ていうか、Aは恥じらい無いの？」

？

なんの事かと思いひとらんの方を見ると、
服を脱いで手当てをしていた

(あぁ〜、そう言う事か)

A「悪いけど、恥じらいなんてモノはそこにいるらっだぁによって叩き潰されたからね」

それでも一応、私は後ろを向いている

ペ神「"あの場所"に居たAはしょうがないよ」

そう言ってペ神が頭を撫でてくる

鬱「あの場所？どこにいたん？」

鬱が聞いてくる

ペ神「...君達には関係ないよ。
それよりも、ひとらんの手当てしないと！」

話を逸らしたペ神は医療道具を手にして手際良く手当てをしていく

チノ「.....」

私はらっだぁと話してて、チーノがこっちを見ていた事に気が付かなかった