食堂にて 三話 ページ4
『おはようございます』
食堂の扉を開けると、真っ先に耳に入るのは
狂犬組の怒号
「おい無能！お前ミリナに何したんや！」
「いい加減にしろ！なんでミリナに手ぇ出すんや！」
『朝から騒がしいですね。もう少しボリュームを落としたらどうですか？』
迷惑です、と言うと途端拳が飛んでくる
半歩移動して、拳を掴む
『だからうるさいんですよ。迷惑だと言いましたよね？コネシマ』
「おわっ！」
掴んだ拳を壁に向かって放り投げる
例えるならばプロ野球のピッチャーだ
宙に浮いたコネシマはズザザ、と音を立てて
着地する
『おや、てっきり壁にぶつかるかと思いました』
皮肉の様に言うと、我らが総統グルッペンから
静止の一声が掛かる
「止めないか、料理長が困っているゾ」
チラ、と視線のみを動かす
グルッペンの言った通り、料理長が眉を下げて
心配そうにしていた
悪いけど、料理長が困ってるのは私の朝食の件なんだよなぁ〜
ほら、証拠に後ろにいる補佐の人がコネシマを
睨んでる
勘違いw
その時だった
「ぁ、ご、ごめんなさ」
騒がしい食堂に、弱々しい、すすり泣くような
声が響く
その声は、騒がしかった食堂に静寂をもたらした
『どうかしましたか？....ミリナ』
コネシマを一瞥してから、ミリナの方に向き直る
目が合った時、ﾋﾞｸｯ、と大きく肩を揺らした
....もうちょっと上手く演技してくれないかな
そんな事を考えていると、ギロリ、とひとらん
から睨まれる
「ねぇ、ミリナになにしたの？」
『いいえ、何もしていませんが？なんなら
昨日から部屋を出ていませんよ？』
そうですよね、ロボロ、と視線を動かす
「いや、お前は確かに昨日、部屋から出とった」
『.....は？』
ロボロの一言に対して、それ以外の言葉は
出てこなかった
そして、他の人からの殺気が更に強くなったのは言うまでもなかった
助けたいけど復讐したい、という気持ちはどうすればいいですか？ 四話→←給料の五割が食費に吹っ飛ぶんだが 二話
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若草 翠 - 続きが楽しみです！無理せず頑張ってください！ (2022年4月26日 5時) (
レス) @page5 id: 3991d49295 (このIDを非表示/違反報告)
かおなし(プロフ) - 続きまってますー！ (2021年12月17日 2時) (レス) @page5 id: 9b28ec8d96 (このIDを非表示/違反報告)
弧火 - うわ〜〜〜この先がすごく気になる〜〜！！応援してます！！ (2021年10月17日 13時) (レス) @page5 id: 138a405741 (このIDを非表示/違反報告)
青い朱雀 - ちゅき...((自分、きしょいぞ (2021年9月29日 16時) (レス) @page5 id: e603c0dff1 (このIDを非表示/違反報告)
オタクは楽しい！(プロフ) - こう言う作品を待っていました…今まで見てきた無能パロで一番好きです！！これからも頑張ってください！！ (2021年9月27日 21時) (レス) @page5 id: e9bd1f6a74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：笹だんご | 作成日時：2021年9月25日 22時
